業務レンタカーの最大の特徴は、1ヶ月2万4000円〜という価格設定にあります。一般的な日貸しのレンタカーは、安くても3000円/日程度ですから、1ヶ月借りるとすれば9万円ほどかかってしまいます。今でこそ長期レンタカーとして格安で貸し出すレンタカー会社も見られるようになりましたが、1ヶ月2万円台で車を借りられるところなど創業当時はなく、今でも業界最低水準にあると自負しています。
とはいえ、ここ数年はあらゆるモノの値段が上がっています。今回は、物価高にどう向き合うかということを私なりに考えてみたいと思います。
物価高の影響を受けにくいビジネスを突き詰めてきた
実は、6年前に一度だけ値上げを試したことがあります。値上げ幅は1ヶ月5000円程度。1日にならすと、わずか160円ほどです。ただそれでも、ピタッとお客様の流れが止まってしまったことを覚えています。すぐに価格を戻したので、業務レンタカーの最安値がひと月3万円以上になったのは、後にも先にもこのときの1ヶ月足らずだけです。

創業当時の価格は1ヶ月2万9800円〜
とはいえ、当時の値上げは「実験」的なもので、経営上、値上げを強いられたからではありません。弊社が業界最安値かつ創業当時の価格を維持できている理由は、大きく3つです。1つは、事故率の低さです。取扱車種を制限し、利用者様も20歳以上かつクレジット決済ができる方に限定していることから、事故率が非常に低く抑えられています。これにより、保険料や修理費などの運営コストが極端に安く抑えられています。
2つ目の理由は、「ギリギリの利益を追わない」という姿勢です。ギリギリを攻めれば顧客満足度は高くなるかもしれませんが、物価変動のたびに値上げに踏み切らざるを得なくなってしまいます。弊社は、持続可能な範囲で安定した利益を得る仕組みを優先しています。だからこそ、フランチャイズ展開ができているということもあるでしょう。
そして3つ目の理由が、人件費の安さです。昨今の物価高は、人件費の高騰によるところも大きいといえるでしょう。同じレンタカー事業でも、日貸しのレンタカーは貸し出し・返却の頻度が多く、利用者は土日祝日に集中するため多くの人手が必要ですが、長期レンタカーは2ヶ月、3ヶ月、返却なく借りていただけることが多く、法人利用も多いため、貸し出し・返却の数が集中することなく、数も少ないため、ワンオペ営業が可能です。
私は常々、ビジネスの「持続可能性」を重視してきました。それは過去に、中古車販売業で店舗を急激に増やしすぎて自転車操業になってしまった失敗、そして日貸しのレンタカービジネスに参入して手が回らなくなってしまった失敗を経験したからです。
人件費も物価も、今後ますます高騰していくのは必至です。物価高騰の影響を受けにくいというのは、今後のビジネス展開の大きな強みになります。現時点では、今後も値上げの予定は一切ありません。インフレや人件費の上昇があったとしても、当面は他の手段で利益を確保する方向で考えています。
出典:内閣府
商品・サービスの価格に「根拠」を
出典:内閣府
私は、値上げを否定する訳ではありません。ただ、いつの時代も、値段に見合った商品やサービスしか選ばれないというのは変わらないはずです。昨今のように、物価高やインフレ傾向が進んでいる中、実質賃金がほぼ上がらない時期は、逆に消費者の財布のひもは固くなる一方でしょう。とくに長期レンタカーは、一般的なレンタカーのように旅先で数日間利用するようなものではなく、法人利用も多いため、家計や利益を圧迫しない価格設定であることが重要だと考えています。
業務レンタカーの価格設定の原点は、「車を所有するのと同じくらいの感覚でレンタルできる価格帯にしたい」というもの。1ヶ月9万円もかかってしまえば、車を所有することの代替にはならず、特別な理由がある場面でしか利用してもらえません。しかし、1ヶ月3万円前後なら、車を所有して車両代や保険料、税金を支払うことを考えれば、レンタカーという選択肢の魅力も高まります。今のところ値上げの予定はありませんが、値上げが「悪」「避けるべきもの」とはまったく思っていません。しかし、今後も「所有」と「レンタル」を比較した場合に違和感のない価格設定を維持し続けるつもりです。
最安値を目指すことが目的ではなく、「お客様が納得できる価格で、無理なく続けられる仕組みを作る」ことが私たちの目指すところです。その実現のために、保険・システム・オペレーションまで一貫して磨き込んできました。値付けに「根拠」があれば、事業者も消費者も納得感が高まるはずです。値上げも同様で、根拠さえあれば、値上げは決して悪ではありません。
全車ETC付き。1週間・1ヶ月単位なら中長期レンタルがお得。1日あたり800円から!Webで実際のレンタカーの写真や走行距離を確認でき、待ち時間ゼロで24時間いつでも予約可能です。もちろん1日単位のレンタルも大歓迎!大阪・東京・兵庫に店舗を構える「業務レンタカー」の魅力は、圧倒的な安さにあります。ぜひ大手レンタカー店と比較してください。
「気軽に、レンタカーを利用してほしい」「レンタカーでより便利に、豊かに暮らしてほしい」との思いでこの業界に携わって、早20年。これからも多くの方に、“快適”と“感動”を与えるサービスを提供いたします。
\☎050-5434-5050/

田川 英紀

最新記事 by 田川 英紀 (全て見る)
- ライドシェアの料金は高い?安い?タクシーとの違いやドライバー報酬についても詳しく解説 - 2025年8月19日
- 代車とは? 借りる際の費用や利用時の注意点をプロが解説【FP監修】 - 2025年8月2日
- レンタカーとマイカーの損益分岐点は?お得に車に乗る方法を伝授【FP監修】 - 2025年7月25日