フランチャイズで始めるレンタカービジネス!店舗スタートのノウハウを一挙公開

レンタカー事業を始めたい方へ

独立起業を目指す人々の中で、レンタカービジネスへの参入が注目を集めています。昨今の社会情勢の影響を受け、レンタカーの需要は大きく拡大。大きく成長を続けるレンタカー会社の看板を掲げ開業できるのが、フランチャイズ制度です。

今回はフランチャイズによるレンタカービジネスはどのように始めればよいのか、開業の手順を解説します。

レンタカーのフランチャイズ経営は儲かる?

(出典:国土交通省

社会情勢の変化に伴い、レンタカー業界を取り巻く環境も大きく変化しました。経済面、健康面など様々な観点から脚光を浴びるレンタカーは、近年市場規模が拡大。

国土交通省の調査によれば、平成21年(2009年)に約39万台だったレンタカーの車両数は、令和元年(2019年)には約78万台と、10年で2倍にまで拡大しています。

レンタカー人気の理由1.マイカー離れでレンタカーの需要上昇

長く続く日本の不景気は、各世帯の可処分所得を圧迫。若者を中心に、高い維持費が必要なマイカーを持たない生活が定着してきています。

しかし車を使う用事そのものは変わらず存在するため、必要なときに必要なだけ借りられるレンタカーの需要が高まっています。

レンタカー人気の理由2.社用車としての認知拡大

法人が所有する社用車は、駐車場代を含み一定の維持費が必要です。その額は決して安くないため、小規模法人や業績が伸び悩む企業では、社用車を持ち続けるのは困難。

そこで、必要な時だけ格安で利用できるレンタカーを使う動きが活発になっています。

レンタカー人気の理由3.新型コロナの影響でレンタカー需要拡大

新型コロナの影響を受け、電車や乗り合いバスといった、不特定多数の人間が同じ空間にいる移動手段が避けられています。

いわゆる「三密」の状態にならない移動手段が求められる中、車は個人や家族だけの空間となるため、感染防止の観点からも高い評価を受けています。

レンタカーをフランチャイズで始める手順

社用車

レンタカーの店舗をフランチャイズで出店するには、提携先との契約を含む多くの手続きが必要です。手続きを踏む手順はレンタカー会社によって多少異なりますが、多くの場合以下のような流れで進みます。

フランチャイズ出店手順1.提携先を決める

まずはどこのレンタカー会社とフランチャイズ契約を結ぶかを決めましょう。レンタカー会社はそれぞれサービス内容に特徴があり、また出店に必要なコストも変わります。

一社だけを見て決めず、複数の会社の話を聞きながらじっくり選ぶとよいでしょう。

フランチャイズ出店手順2.開業する場所を決める

次に出店する場所を決めましょう。レンタカーの需要が高そうなエリアを選ぶのはもちろん、出店したい店の規模に応じた土地を確保できるかも調べなければなりません。

十数台の車を持つ規模の大きい店舗にするなら、駐車場にできる広い土地が必要です。広い土地が確保できないなら、事務所から2km以内にあれば、複数の駐車場に分かれても問題ありません。

数台なら程度の小規模な店舗なら、大きめのガレージやコンビニ程度の広さの土地でもよいでしょう。

ただし、フランチャイズ先によっては、近隣に同じ系列の店があると出店できない場合がありますので、出店するエリアは提携先とも十分に検討しましょう。

フランチャイズ出店手順3.資格・届け出を出す

レンタカーを業務として行う際には、地域の運輸支局から「自家用自動車有償賃渡業」の認可を受けなければなりません。この認可には複数の提出書類が必要です。

なお、オーナーや取締役となる人物が2年以内に懲役または禁固刑を受けている場合などは、欠格事由に該当すると認可が下りません。関係者が過去に問題を起こしていないか、あらためて確認しておく必要があるでしょう。

▶︎レンタカー事業を始めるには何が必要?自社開業のメリット・デメリットとは

フランチャイズ出店手順4.車両・設備の準備

レンタカーを業務として行うには、貸し出すための自動車が必要です。展開する事業の規模に応じて必要な車を揃えましょう。

どんな車を何台ほど仕入れればよいのかは、出店のノウハウを持つフランチャイズ先と相談して決めるとよいでしょう。本部から有料で自動車を貸し出してくれる提携先もありますので、開業当初に購入する自動車の数を抑える相談もできます。

なお、フランチャイズ先によっては、提携先の中古車販売店からなど、仕入れ先が指定される場合があります。必ずしも好みの自動車を扱っているとは限りませんので、事前に確認しておきましょう。

また、10台以上の自動車を使う場合など、保有する車種や台数によっては専属の整備管理者を置く義務が発生します。オーナー自身が整備士の資格を取得するかも含め、しっかり検討しましょう。

フランチャイズ出店手順5.加盟者研修

出店の準備を進めるのと同時に、経営者としての知識も蓄えておきましょう。フランチャイズ先が行う加盟者研修は、実地研修を含みおおよそ7日から10日ほどのプログラムで、フランチャイズのオーナーに必要な教育を行います。

なお、多くのレンタカー会社の研修は有料で行われます。

フランチャイズ出店手順6.開業

すべての準備が整ったらいざ開業です。店頭に立てるのぼりや地域にポスティングするチラシなど、地域に開店を知らせる宣伝の準備を行いましょう。

なお、フランチャイズ先のホームページへの掲載や、ニュースリリースの配信など、本部のネットワークを使った宣伝も期待できます。

フランチャイズのレンタカー事業によくある質問

レンタカー チェック

フランチャイズは、本部になるレンタカー会社のブランドを使わせてもらう出店方法です。出店を検討する前に、出店の手続きやメリット・デメリットについてのよくある質問を確認しておきましょう。

よくある質問1.フランチャイズで始めるメリットは?

もっとも大きなメリットは、フランチャイズ先のサポートを受けられる点です。レンタカー店を経営する豊富なノウハウで、初めての出店でも成功できるようにサポートを受けられるでしょう。

また独自のネットワークを使った宣伝や、自動車の仕入れ先の紹介など、大手ならではの繋がりを利用させてもらえるのも強みです。

よくある質問2.出店に条件はある?

多くの場合、店舗の広さや地域に制限はありません。ただし、フランチャイズ先によっては同系列の店舗が出店済みのエリアへの新規出店を許可しない場合があります。

また、オーナーや関係者が欠格事由に該当している場合には、運輸支局からの認可が下りず出店できません。

よくある質問3.初期費用はどれくら必要?

レンタカーのフランチャイズ契約にかかる初期費用は、決して安くはありません。研修費やシステム利用料など、フランチャイズ先に払うだけでも100万円近くが必要となるでしょう。さらに土地や自動車を購入するとなれば、規模によっては数百万から1,000万円近くかかる場合もあります。

駐車場に利用できる土地やガレージなど、自前の資産があれば初期費用を低く抑えられるでしょう。また事業が軌道に乗るまでの間は、本部からの自動車レンタルを利用するなど、サポートの制度を積極的に活用しましょう。

よくある質問4.ロイヤリティは高い?

ブランド使用料であるロイヤリティは、毎月本部に納めるブランド使用料です。金額は会社によって様々であり、月数万~10万円程度の固定費制と、売上の数%~10%程度の変動費制に分かれています。

また会社によっては、ロイヤリティを低く抑えつつも、システム使用料やコールセンター手数料など、別途本部へ支払わなければならない費用を設定しています。トータルでの支払額は変わらない場合もありますので、毎月総額でどの程度支払うことになるかは事前に計算しておきましょう。

よくある質問5.初期費用はどれくらいで回収できる?

事業開始後の最初の目標は、初期費用の回収になるでしょう。どの程度の期間で回収できるかは、初期費用の総額と車の回転率によって変わります。多くの車を高い回転率で貸し出せる優良店舗となるなら、数ヶ月程度で回収。一方で少ない台数なら数年単位の時間が必要となることもありえます。

なお、回転率アップには、長期間借り続けてくれる法人客の確保が有効です。多くの法人客と契約できれば一定の定期収入が見込めるようになるので、本部と協力し営業活動に力を入れましょう。

まとめ:業務レンタカーのフランチャイズをご検討下さい

マイカー需要が伸び悩む中、必要な期間だけ使えるレンタカーが見直されています。2016年にはレンタカーの市場規模は1兆円を突破。その後も個人、法人問わずレンタカーの需要は高まり続けており、フランチャイズでレンタカー業界に進出するには絶好の時期を迎えているといえるでしょう。

業務レンタカーは大阪・東京・兵庫・埼玉に8店舗を構えるレンタカー会社です。1ヶ月26,400円~の長期レンタカーに特化し、法人客を中心とした多くのお客様にご利用いただいております。

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フランチャイズによる店舗展開は、少人数・短時間を基本とした店舗運営のシステムを構築。本業の空き時間を使った副業にもぴったりです。

稼働率80%超の高い回転率を生むノウハウを、新規のフランチャイズ加盟店にもご提供いたします。フランチャイズ加盟をご検討の際には、ぜひ業務レンタカーにご相談下さい。

 

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田川 英紀
19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の(株)カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。

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