黒ナンバーの取得条件や車種でお悩みの方は少なくありません。特に、軽自動車で黒ナンバーを取得するメリットやデメリット、さらに普通車でも取得可能なのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、事業用途での活用を検討している方に向けて、黒ナンバーの基本情報や取得条件、おすすめの車種について詳しく解説します。
黒ナンバーとは?取得できる車種は?
まずは、黒ナンバーの基本とその取得条件・車種について整理していきましょう。
黒ナンバーとは
黒ナンバーとは、正式には「事業用軽貨物車両」のナンバープレートを指します。宅配便や小口配送など、小回りの利く配送サービスを提供する際によく利用されるナンバープレートです。一般的な自家用車が白ナンバーなのに対し、営業目的で使用する軽貨物車両は黒地に黄色文字のナンバーを使用します。
黒ナンバーを取得できる車種の条件
黒ナンバーを取得できる車種には、いくつかの条件があります。主に軽貨物車が対象となりますが、具体的な条件を見ていきましょう。
①1台以上の軽貨物車を保有すること
②営業所、休憩施設、車庫を保有すること
③運送約款を用意すること
④運行管理などの管理体制を整えていること
⑤損害賠償
普通車でも黒ナンバーを取得できる?
黒ナンバーは基本的に軽貨物車専用のナンバープレートですが、普通車でも事業用のナンバープレート(緑ナンバー)を取得することができます。街中では、タクシーやトラックとして見かけることが多いナンバープレートです。
黒ナンバーにおすすめの車種ランキング【軽自動車・普通車】
黒ナンバーを取得できる車種の中で、特に人気のある軽自動車をランキング形式で紹介します。実際に購入する際は、燃費の良さや荷室の広さ、耐久性などを考慮しながら、ご自身の事業に適した車両を選んでくださいね。
1位:スズキ「エブリイ」
引用:スズキ株式会社
スズキ「エブリイ」は、軽バン市場でトップシェアを誇るバランスの取れたモデルとして非常に人気のある車種です。広い荷室、低床設計、大きなバックドア開口部など、積載性に優れています。「スズキ セーフティ サポート」を標準装備し、安全性も高いのが魅力です。
・クラス最高レベルの積載容量
・低床・大開口の荷室で積み降ろしがしやすい
・多彩なオプションでカスタマイズ可能
・安全装備「スズキ セーフティ サポート」標準装備
・燃費性能も優秀
なお、エブリイのOEM車(他社が開発製造した車種を、自社用の仕様に変更して販売している車)として、マツダ「スクラムワゴン」、日産「NV100クリッパー」、三菱「ミニキャブバン」も販売されていますので、こちらもあわせて検討してみるとよいでしょう。
2位:ダイハツ「ハイゼットカーゴ」
引用:ダイハツ工業株式会社
ダイハツ ハイゼットカーゴは、業界最大級の荷室の広さが魅力の車種です。助手席を前倒しにすると最大2,650mmのスペースを確保でき、長尺物の運搬には最適でしょう。またユースフルナットを標準装備しているため、荷物の固定も簡単です。ターボモデルを選べば、坂道や長距離運転でもストレスなく走行できるのも魅力の一つです。
・クラス最長の荷室長(最大2,650mm)
・ユースフルナット標準装備で荷物固定が簡単
・「スマートアシスト」全グレード標準装備
・ターボモデルありでパワフルな走行
・フルフラットシートで車中泊にも最適
なお、ハイゼットカーゴのOEM車(他社が開発製造した車種を、自社用の仕様に変更して販売している車)としては、トヨタ「ピクシスバン」、スバル「サンバーバン」が販売されています。
3位:ホンダ「N-VAN」
引用:本田技研工業株式会社
ホンダ N-VANは、街乗りから業務利用まで快適に使用できるのが魅力の車種です。ピラーレス構造と低床設計により、荷物の積み降ろしがスムーズ。燃費性能が良く、CVTモデルには「Honda SENSING」が全グレード標準装備されており、安全性能も高い車種です。デザインも比較的可愛らしく、プライベート用と兼用して使う方には特に人気があります。
・ピラーレス&低床で積み降ろしが簡単
・燃費性能が軽バントップクラス
・「Honda SENSING」全グレード標準装備
・長距離運転を快適にする安全機能充実
・デザイン性が高く普段使いにも適している
※この車種にOEM車はありません。
黒ナンバー取得の流れ
黒ナンバーを取得するには、事業の届出からナンバープレートの交付まで、いくつかのステップを踏む必要があります。以下の流れに沿って、必要な手続きを進めましょう。
①必要書類の準備
手順②③で必要となる書類を準備します。
②運輸支局での手続き
下記の書類を運輸支局に提出し、事業用自動車等連絡書の受領印をもらいます。
・貨物軽自動車運送事業経営届出書
・事業用自動車等連絡書
・貨物軽自動車運送事業運賃料金表
・運賃料金設定届出書
・車検証の写し
③軽自動車検査協会での手続き
下記の書類を軽自動車検査協会に提出し、晴れて黒ナンバー取得完了です。
・事業用自動車等連絡書(運輸支局で押印済みのもの)
・車検証原本
・申請依頼書
・ナンバープレート(軽自動車検査協会で購入)
・住民票(個人事業主で、車検証の所有者が自分以外の場合)
・履歴事項全部証明書(法人で、車検証の所有者が自分以外の場合)
なお、運賃料金表の書き方については、下記の記事で詳しく解説しております。ぜひ参考にご覧ください。
黒ナンバーに関するよくある質問
それでは最後に、よくある質問を整理しておきましょう。
黒ナンバーの取得費用はどれくらい?
黒ナンバーの取得には、ナンバープレート取得費や各種証明書取得費をあわせて、合計で3,000円程度の費用が必要です。
黒ナンバーの税金は安くなる?
自家用車の軽自動車(黄色ナンバー車両)は重量税は6,600円、自動車税は1万800円なのに対し、黒ナンバー車両は重量税は5,200円、自動車税は3,800円と安く設定されています。
黒ナンバーの車検費用はどれくらい?
黒ナンバー車の車検費用は法定費用で約3万円程度、代行費用で1万円~10万円かかります。代行費用は選択する業者によって大きく異なりますので、よく検討するとよいでしょう。詳しくは下記の記事で解説しておりますので、参考にご覧ください。
黒ナンバー車は普段使いしてもいい?
黒ナンバー車は普段使いしても問題ありませんが、プライベート用として使用したガソリン代などは経費として計上できない点に注意が必要です。
まとめ
今回は、黒ナンバーのおすすめ車種をご紹介いたしました。黒ナンバー車両を取得した後は、ガソリン代や車検費用、保険料などの維持費がかかることも忘れてはいけません。特に、保険料は一般車両よりも高額になりやすいため、注意が必要です。
下記記事では、黒ナンバーの保険料を安く抑えるコツなども解説しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。
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田川 英紀

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