「CDW＝免責補償制度」ってなに？レンタカー借り入れ時に必要？不要？

皆さんは、多くのレンタカー会社が用意している「CDW」という制度をご存知でしょうか？

CDWとは「免責補償制度」の通称で、小さな出費で大きな安心を得られる優秀なオプションです。

今回は、レンタカーを利用するなら加入を検討すべきCDWとは何か？その必要性やメリット・デメリットと合わせて解説いたします。

レンタカーの「CDW」とは「免責補償制度」！「保険」とは違うので注意
CDWはニッポンレンタカーで「2,000円前後」必要？不要？メリット・デメリットを整理してみた
1. CDWの加入・適用条件と適用範囲
まとめ：ＣＤＷは「安心」のために必要！とくに長期レンタカーは要検討

レンタカーの「CDW」とは「免責補償制度」！「保険」とは違うので注意

レンタカー料金には、借受人が利用中に事故を起こした際の補償として、「対人・対物・車両保険（以下保険と表記）」が含まれていますが、概ね「5～10万円」程度の免責金額も設定されており、借受人はそれを上限に損害額を自己負担する必要があります。

そして、多くのレンタカー会社は保険とは別に、免責に伴う自己負担をゼロにする「免責補償制度」を用意しています。英訳である「COLLISION DAMAGE WAIVER」の略称が「CDW」＝免責補償制度です。

レンタカー会社は契約時に加入をおすすめしていますが、当然ながら「有料オプション」であり通常「1,000～1,500円/日」の追加費用が発生するため、とくに短期利用が目的の借受人は必要性を感じず、追加しないケースも多いのが現状です。

CDWはニッポンレンタカーで「2,000円前後」必要？不要？メリット・デメリットを整理してみた

レンタカー大手ニッポンレンタカーでは、CDW加入料は「1,100円～2,200円／1日」です。

CDWのメリットは、なんといってもわずかな出費で保険の免責が補償される事に尽きます。本来なら契約期間の長短に関わらず万が一に備え、全ての借受人が「加入を検討すべき」ではあるものの、以下のようなコスト面がデメリットだといえるでしょう。

・料金が掛け捨て

・契約時（出発時）毎回料金が発生する

・単発・複数回利用では採算が合わない

何より、「自分は事故なんて起こさない！」という油断や慢心から、多くの借受人はCDWへの加入に抵抗を感じているのですが、残念ながら慣れないレンタカーでの事故は頻発しているほか、「他人の所有物」であるため扱いが乱雑になることもしばしば。

ましてや、マンスリーレンタカーの場合は事故遭遇率が大幅に上昇するだけではなく、故意ではなくとも「業務中に積荷を車体にぶつけた！」なんてケースも増えるほか、利用する会社によっては1日辺りのコストが大幅に安くなります。

ちなみに、業界最安水準で長期レンタカーを提供している弊社では、

・マンスリー（30日間）・・・1日辺り200円（税別）

・ウィークリー（7日間）・・・1日辺り428円（税別）

という安価な価格設定のCDW「安心サポート」を用意しており、こちらに加入すればメリットはそのままに、コスト的デメリットを軽減することが可能です。

CDWの加入・適用条件と適用範囲

加入すれば、マンスリーレンタカーを一層安心して利用できるCDWですが、一般的に以下で示す条件を満たしていない場合は加入不可、もしくは補償が適用されません。

【加入・適用条件等（※）】

・出発時の申込み限定（中途追加は基本不可）

・免許取得後1年以上

・運転者の年齢が満21歳以上

・過去に事故がありレンタカー会社が不適当と認めた場合は加入不可

・シートベルトの着用（未装着の場合適用外）

※CDWは損保が提供する保険ではなく、各社条件等が異なるため要確認。

また、適用範囲については基本的にノン・オペレーションが除外されているほか、弊社を例に挙げるなら

・1加入につき運転者4人まで（5人以上は予約時に料金を要確認）

・複数運転者がいる場合は加入必須

・同一契約での適用は初回事故のみ（2回目以降は別途請求）

となっています。

仮に、1台のマンスリーレンタカーを4名の社員でシェアする場合、1人当たり「50円/日」という超ローコストで余計な出費を抑えられることから、レンタカーを長期業務利用する多くの方が加入、大変好評を博しています。

まとめ：ＣＤＷは「安心」のために必要！とくに長期レンタカーは要検討

ある調査によると1人のドライバーが一生のうち、加害者であれ被害者であれ1度も事故に遭遇しない確率は「約67％」、つまり「約33％」は一生で一度は事故に遭遇する訳ですから、扱い慣れていないレンタカーを長期間運転する場合は、CDWへ加入した方が安心だといえるでしょう。

掛け捨てだからと毛嫌いするのではなく、この機会に自分や会社を守る「盾」であるCDWへの加入を、予算と相談の上で前向きに検討してはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
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田川英紀

代表取締役：カーチョイス•レンタカーサービス株式会社

19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の（株）カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。