【FP監修】カーシェアとレンタカーの損益分岐点は?違いやメリット・デメリットも徹底比較!

カーリースとレンタカーの違い

ざっくり要約!

  • カーシェアは、スマホから24時間いつでも利用でき、短時間借りることも可能な一方、休日や連休は予約が埋まりやすく、車種の選択肢も限られる
  • レンタカーは、豊富な車種から選ぶことができ、清掃や点検も行き届いているが、店舗の営業時間内でしか借りることができない
  • 利用料金は、短時間ならカーシェア、長時間ならレンタカーが割安な傾向にある

カーシェアとレンタカーは、どちらも車を借りられる便利なサービスですが、料金体系や利用方法などの細かい点が異なります。

それぞれの特徴を理解し、利用目的や利用時間、走行距離などをもとにカーシェアとレンタカーのどちらを選ぶか判断することが大切です。

この記事では、カーシェアとレンタカーのメリットとデメリット、それぞれが向いている人の特徴などについて分かりやすく解説します。

カーシェアとレンタカーの9つの違い

最初にカーシェアとレンタカーの主な違いをみていきましょう。

項目カーシェアレンタカー
1.会員登録必要不要
2.入会費かかる場合があるかからない
3.月額料金かかる場合があるかからない
4.料金体系利用時間に応じた料金+距離料金利用時間に応じた料金
5.利用単位分単位時間単位、1日単位
6.対面手続き不要必要
7.ガソリン代事業者が負担利用者が負担
8.車種の選択肢各ステーションに設置された車のみ各店舗が用意する車種・グレードを選択できる
9.乗り捨てできない場合が多い可(不可な場合もある)

カーシェアを利用するためには事前に会員登録が必要です。また、入会費や月額料金がかかることがあります。

会員登録をしたあとは、スマートフォンの専用アプリから24時間いつでも各ステーションに設置された車を利用できます。

レンタカーを利用する際は、事前の会員登録や入会費・月額料金の支払いは不要ですが、店舗の営業時間内にスタッフと対面での手続きが必要です。

カーシェアとレンタカーには、それぞれにメリットとデメリットがあるため、利用目的や移動距離、時間帯などにあわせて自身に適しているほうを選ぶことが重要です。

カーシェアのメリット・デメリット

まずは、カーシェアの主なメリットとデメリットをみていきましょう。

カーシェアのメリット

カーシェアを利用する主なメリットは、以下の通りです。

  • スマートフォンがあれば手軽に利用できる
  • 自宅や職場などの近くで利用可能な車を探せる
  • 短時間の利用も可能
  • 24時間いつでも利用できる
  • ガソリン代を別途負担する必要がない

カーシェアは、初回の入会手続きを済ませるとスマホアプリで簡単に車の予約や返却手続きなどができます。ドアの解錠や施錠は、アプリまたは専用ICカードで行うため、対面での手続きは一切必要ありません。

車が置かれているステーションは、駅前や商業施設、市街地のコインパーキングなどさまざまな場所に設置されているため、手軽に車を借りることが可能です。

利用時間は10〜15分単位で決められるため、買い物や子どもの送迎など短い時間だけ車が必要なときにも気軽に利用しやすいでしょう。

利用が終了したときはステーションに車を返却するのみでよいため、スマホアプリから予約していれば深夜や早朝などにも借りることができます。

利用料金にはガソリン代が含まれており、ガソリンが残り少ないときは車内に備え付けられた専用カードで給油ができます。また、レンタカーとは異なり、返却時にガソリンスタンドへ寄って満タンに給油する必要がありません。

カーシェアのデメリット

一方で、カーシェアには以下のようなデメリットがあります。

  • 月額料金や距離料金が発生する場合がある
  • 休日や連休などは予約が集中しやすい
  • 車種を選びにくい
  • 清掃が行き届いていない場合がある
  • 原則として乗り捨てができない

カーシェアの事業者によっては、月額料金がかかる場合があります。また、車を利用する際は、通常の利用料金に加えて走行距離に応じた距離料金を支払うのが一般的です。

土日祝日や連休、年末年始などは利用者が増える傾向にあるため、近場のステーションの車がすべて予約で埋まっていることも珍しくありません。利用者が増えやすい時期に車を確保するためには、早めに予約をする必要があります。

また、ステーションごとに配置される車種・グレードが決まっているため、レンタカーに比べて選択肢が少なく、希望する車を選べるとは限りません。

レンタカーのように返却のたびに清掃されるわけではないため、前の利用者の使い方によっては、車内が汚れていたり臭いが残っていたりする場合もあります。

利用したあとは、出発したステーションへ車を戻すのが基本的なルールであり、片道だけ乗って目的地で返却する、いわゆる「乗り捨て」はできません。

レンタカーのメリット・デメリット

レンタカー 便利

続いて、レンタカーの主なメリットとデメリットをみていきましょう。

レンタカーのメリット

レンタカーには、カーシェアにはない多くのメリットがあります。具体的には、以下の通りです。

  • 会員登録なしで気軽に利用できる
  • 豊富な車種の中から選べる
  • 清掃や点検が行き届いている
  • 出発店舗以外での乗り捨てが可能
  • 長時間利用する場合は料金が割安になる

レンタカーは、利用するたびに契約するため、カーシェアとは異なり事前の会員登録が必要なく、月額料金もかかりません。

車種の選択肢も多く、軽自動車やコンパクトカー、SUV、ミニバン、セダン、スポーツカーなど、店舗で取り扱いがある範囲でさまざまな車を借りることができます。

また、返却のたびにスタッフによる清掃や点検が実施されるため、常に清潔で整備された車に乗ることが可能です。

借りた店舗とは別の場所にある店舗で返却できる乗り捨て(ワンウェイサービス)が利用できる場合もあります。

1日や2日など連続して長時間利用する場合、カーシェアよりも利用料金は割安な傾向にあります。加えて、レンタカー業者によっては1ヶ月以上の連続した長期利用も可能です。

レンタカーのデメリット

レンタカーには、以下のようなデメリットがあります。

  • ガソリンを満タンにして返却する必要がある
  • 店舗の営業時間内でしか利用できない
  • 手続きのために店舗へ行く手間と時間がかかる
  • 近くに店舗がないケースも多い
  • 短時間の利用では割高になる

レンタカーを利用する場合、返却前にガソリンを満タンにする必要があるため、ガソリンスタンドを探して給油する手間が生じます。ガソリン代は利用者の自己負担です。

また、店舗の営業時間が決まっているため、早朝や深夜の出発・返却はできないことがほとんどです。

利用開始や返却の際は、店舗に出向いて対面で手続きをする必要があり、担当者からの説明を受けたり書類を記入したりする時間もかかります。

カーシェアのステーションに比べてレンタカーの店舗は少ない傾向にあるため、自宅や職場などの近くで手軽に借りることが難しい場合があり、日常使いにはやや不向きといえます。

長時間の利用では料金が割安になる一方で、1〜2時間程度の利用ではカーシェアよりも割高な傾向にあるため、短時間の利用にはあまり向いていません。

カーシェアとレンタカーはどっちが安い?損益分岐点とは

では、カーシェアとレンタカーはどちらのほうが安くなるのでしょうか。小型普通車(マーチ、フィットなど)を1年間借りる場合の費用を、利用頻度ごとにシミュレーションで確認してみましょう。

また、レンタカーについては必要なタイミングで都度借りる日貸しレンタカーと、1ヶ月以上の長期利用ができる長期レンタカーを比較します。

計算条件は以下の通りです。

〇計算条件

  • カーシェア:タイムズカーシェアのベーシックプランを1日につき12時間利用(料金5,500円)すると仮定。距離料金は6時間以降20円/kmとし、1日あたり10km分が請求されるとする
  • レンタカー:ニッポンレンタカーのS-Sクラスを1日につき12時間(料金7,150円)借りると仮定
  • 長期レンタカー:業務レンタカーで小型普通車B-1クラス(1ヶ月の料金36,300円)を1年間(12ヶ月)借りると仮定

上記の条件で1年間のコストを比較すると、結果は以下のとおりになりました。

(単位:円)

カーシェア日貸しレンタカー長期レンタカー
不定期の買い物などで利用(年間20回)114,000143,000435,600
毎週土・日のどちらかで利用(年間52回)296,400371,800435,600
週に2日程度利用(年間100回)570,000715,000435,600
週に3日程度利用(年間150回)855,0001,072,500435,600

不定期の買い物や週末のみの利用であれば、カーシェアのコストがもっとも低い結果となりました。

一方、週に2日以上車に乗る場合は、業務レンタカーを1年間借りたほうがコストは安くなります。

実際のコストは料金プランや走行距離などで異なるため、一概にはいえませんが、1週間に車を複数回利用するのであれば、長期レンタカーを利用するほうがお得な可能性があります。

カーシェアに向いている人の特徴

カーシェアに向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 短時間の利用が多い人
  • 深夜や早朝に車を利用したい人
  • 自宅や職場などの近くにステーションがある

短時間の利用が多い人

カーシェアは10〜15分単位で予約でき、利用した時間の分だけ料金が発生するため、2時間や3時間など短い時間だけ車を使いたい人におすすめです。

「スーパーで食料品や日用品をまとめ買いする」「子どもを保育園まで送る」「親の通院に付き添う」「家具や家電を買いに行く」などさまざまな場面で活用できます。

深夜や早朝に車を利用したい人

カーシェアであれば、店舗で手続きをする必要がなく、24時間いつでも予約や利用開始、返却をスマートフォン1つで完結させられます。

「終電で帰ってくる家族を最寄り駅まで迎えに行く」「早朝に家族を空港まで送る」「明け方にアウトドアへ出かける」など、深夜や早朝に車を利用したい人は、カーシェアが向いているといえます。

自宅や職場などの近くにステーションがある

カーシェアのステーションは、街中のさまざまな場所に設置されています。

自宅や職場、最寄り駅などの近くにステーションがあれば、マイカーと同じような感覚で車を利用できるでしょう。

徒歩圏内にステーションがある人は、レンタカーよりもカーシェアのほうがおすすめです。

レンタカーに向いている人の特徴

レンタカーが向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 旅行や観光を楽しみたい人
  • 車を長時間利用したい人
  • スタッフによる手厚いサポートを受けたい人

旅行や観光を楽しみたい人

家族や友人同士などで旅行や観光をする場合、乗車する人や荷物の数が多くなることがあります。

レンタカーであれば、ミニバンやSUV、ステーションワゴンなど、室内空間が広く荷物の積載量が多い車も借りられるため、旅行や観光を楽しみたい人におすすめです。

店舗によっては乗り捨ても可能なため「自宅の近くでレンタカーを借りて旅先に向かい、現地で返却して新幹線や電車で帰る」など柔軟に計画を立てられるでしょう。

車を長時間利用したい人

レンタカーは6時間や1日といった単位で料金が設定されており、利用する時間が長いほどカーシェアよりもコストは割安となります。走行距離による追加料金が発生することも基本的にはありません。

長距離のドライブに出かけるときや、旅行・出張などで数日〜1週間ほど車を利用したいときは、レンタカーのほうが適しているといえます。

納車待ちや単身赴任、長期の出張、車の修理などで1ヶ月〜1年以上連続して車を利用する場合は、料金がより割安な長期レンタカーを選ぶことも可能です。

手厚いサポートを受けたい人

レンタカーであれば、出発前に店舗でスタッフが車の利用方法や事故発生時の補償などについて丁寧に説明してくれます。

また、車が返却されるたびにスタッフによる清掃や点検が行われるため、常に清潔で整備された状態で利用できます。

車の故障や交通事故が発生したときも店舗のスタッフに直接相談できるため、対面での手厚いサポートを重視したい人は、レンタカーを選ぶのがおすすめです。

まとめ

カーシェアは24時間いつでも手軽に利用でき、ガソリン代を別途支払う必要がない反面、車種が限られ、予約が取りにくいこともあります。

一方、レンタカーは豊富な車種から選ぶことが可能であり、清掃や点検も行き届いていますが、店舗での手続きが必要であり、ガソリン代は自己負担です。

コストで比較すると、週に1回も利用しないのであればカーシェアのほうが安価ですが、週に2〜3回ほど車に乗る場合は長期レンタカーがお得です。

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監修者:品木彰
金融ライター・ファイナンシャルプランナー。2018年からライターとして活動。大手生命保険会社での7年半の実務経験を活かし、保険・資産運用・不動産など、お金にまつわる専門的な知識を一般向けにわかりやすく発信。現在、さまざまなメディアでお金に関する記事の執筆や監修を担当している。

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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田川 英紀
19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の(株)カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。
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