- 多くのレンタカー会社では乗車日の6日前からキャンセル料が発生する
- 途中解約の場合は未使用期間の基本料金の50%程度の中途解約手数料が必要
- キャンセル料の請求がこないということはない。指定の方法で支払いをしよう
旅行や出張などの予定が変わり、予約していたレンタカーが不要になることもあるでしょう。
レンタカー会社では、多くの場合、乗車日の6日前からキャンセル料が発生します。したがって、車が必要なくなることが分かったら、できるだけ早めにキャンセルの手続きをするようにしましょう。
また、1週間車を借りる予定だったけど仕事が早く終わった場合など、利用途中に車が必要なくなった場合にもキャンセルは可能です。
この記事では、日産・ニコニコをはじめとした主要6社のキャンセル料を比較し、キャンセル料の仕組みや注意点を解説します。
日産・ニコニコなどレンタカー6社のキャンセル料を比較

多くのレンタカー会社では、乗車日の6日前からキャンセル料が発生します。ここでは、主要な大手レンタカー・格安レンタカーのキャンセル料を比較します。
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乗車日の7日前まで |
乗車日の6~3日前 | 乗車日の2~1日前 | 乗車日当日 |
上限 |
|
| 日産レンタカー | 無料 | 基本料金の20% | 基本料金の30% | 基本料金の50% | 6,600円(マイクロバスは13,200円) |
| トヨタレンタカー | 無料(バスは10日前まで) | 予定基本料の20%(バスは9日前から3日前) | 予定基本料の30% | 予定基本料の50% | 6,000円(バスは12,000円) |
| ニッポンレンタカー | 無料 | 基本料金の20% | 基本料金の30% | 基本料金の50% | 6,000円 |
| ニコニコレンタカー | 無料 | 基本料金の20% | 基本料金の30% | 基本料金の50% | 4,300円 |
| ガッツレンタカー | 無料 | 無料 | 基本料金の30% | 基本料金の50% | – |
| 業務レンタカー | 無料 | 無料 | 予約料金の30% | 予約料金の50% | – |
※税込価格(一部非課税) ※2025年10月現在
トヨタレンタカー、ニッポンレンタカーは予約取消手数料に消費税はかかりません。
キャンセル料の計算方法は、オプション料などを含まない基本料金を元に計算されるのが一般的です。
たとえば、ニコニコレンタカーでコンパクトカー(Sクラス)を24時間予約した場合、基本料金は4,950円。乗車日当日にキャンセルすると、4,950円×50%の2,475円のキャンセル料が発生することになります。
また、ガッツレンタカー、業務レンタカーでは乗車日の3日以上前までのキャンセルではキャンセル料が発生しません。
▶レンタカーはいつから予約できる?当日も可能?キャンセル料金は?
利用途中にレンタカーをキャンセルできる?
旅行や出張の予定が早めに終わった場合など車が不要になったら、利用途中のキャンセルも可能です。
利用途中のキャンセルでは、使わなかった分の基本料金が返金される場合があります。ただし、中途解約手数料が発生しますので注意しましょう。
途中解約時に返金される金額は、次のように計算できます。
主なレンタカーの中途解約手数料は次のとおりです。
| 日産レンタカー | 【契約時の基本料金-利用期間の基本料金】×50%(上限6,600円) |
| トヨタレンタカー | 【契約時の基本料金-利用期間の基本料金】×50%(上限5,500円) |
| ニッポンレンタカー | 【契約時の基本料金-利用期間の基本料金】×50%(上限6,000円) |
| ニコニコレンタカー | 【契約時の基本料金-利用期間の基本料金】×50% |
※税込価格(一部非課税) ※2025年10月現在
以上4社では、中途解約手数料を未利用期間の基本料金の50%に設定しています。ただし、利用期間が12時間以内の場合は差額が返金されない場合があります。
また、ガッツレンタカーと業務レンタカーでは、利用期間中のキャンセルは可能ですが、中途解約による返金はありませんので注意が必要です。
キャンセル料が不要になるケース
多くのレンタカー会社では、乗車日から7日前までのキャンセルの場合、キャンセル料の支払いは不要です。
また、次のようなケースではキャンセル料が免除される場合があります。
- 台風や地震、大雪などの天災や交通機関の乱れ
- 感染症の拡大や社会情勢の影響など、利用者に非がない理由
ただし、証明書の提示などが必要な場合がありますので、予約したレンタカー会社に確認してみるようにしましょう。
クレカの保険が使える場合も
一部のゴールドカードやプラチナカードなどには「キャンセルプロテクション」が付帯している場合もあります。
キャンセルプロテクションでは、急病や、やむを得ない事情で予約をキャンセルした際、発生したキャンセル料を補償してもらえる場合があります。
ゴールドカードやプラチナカードをお持ちの場合、対象カードでレンタカー代金を支払っておくのもリスクヘッジの1つとなります。
▶レンタカーの免責補償には入るべきか? 保険・免責・NOCの違いとは
レンタカーのキャンセル方法
レンタカーをキャンセルする場合、予約した方法と同じ方法でなければキャンセルできないケースも少なくありません。たとえば、Webで予約した場合はキャンセルもWebから、電話で予約したなら電話でなど、キャンセル方法が限定される場合があるため注意が必要です。
ここでは、主なレンタカーのキャンセル方法について解説します。
WEB上でキャンセル
大手レンタカー会社は、公式サイトのマイページや予約確認画面から、Webキャンセルができる場合が一般的です。
Web上でのキャンセルは24時間受付してくれますので、店舗の営業時間終了後などはWebで手続きできるのは助かります。
ただし、乗車日までの残り日数によっては、Webからのキャンセルが不可となっている場合もありますので注意が必要です。
たとえば、ニコニコレンタカーの場合、出発日から6日以内のキャンセル(キャンセル料が発生する時期)の場合、Webでのキャンセルは受け付けていません。
予約センターに電話
日産レンタカーやトヨタレンタカーなどの大手では、フリーダイヤルの予約センターが設置されています。
予約センターがある会社の場合、キャンセルの手続きも予約センターへの電話で受付している場合が多くなっています。
予約センターでのキャンセルの場合、受付時間を過ぎてしまわないように注意しておきましょう。
店舗に直接電話
最も確実なのは、予約をした店舗に直接電話をしてキャンセル手続きをおこなう方法です。貸出時にもらえる控えなどで、貸出店舗の店舗名と電話番号をメモしておくようにしましょう。
ただし、格安レンタカーの場合、人件費を削減しているため、メンテナンスや接客中などで電話にでられない場合もあります。
連絡が取れないまま営業時間が過ぎると、キャンセル料が割り増しされたり無断キャンセル扱いになってしまう場合もありますので、キャンセルが決まったら早めに連絡するようにしましょう。
レンタカーをキャンセルするときの注意点
レンタカーをキャンセルする場合、予約したプランや時期によってはキャンセル料が割高になったり、キャンセル不可になったりする場合があります。
ここでは、レンタカーをキャンセルするときに知っておくべき注意点を解説します。
繁忙期・早割はキャンセル料が割高になることも
お盆や年末年始・GWなどの繁忙期の予約や、早割プランでの予約の場合、通常よりもキャンセル料が割高になってしまう場合もあります。
繫忙期の場合、通常よりも割高なハイシーズン料金が設定されているレンタカー会社も少なくありません。繫忙期のキャンセルの場合、キャンセル料はハイシーズン料金を基準に計算されます。
会社によっては、キャンセル料の率が割り増しされる場合もありますので、予約時に確認しておくようにしましょう。
▶【2025年最新】夏休みのレンタカーはハイシーズン料金! マンスリーレンタカー・ウィークリーレンタカーがお得な理由
営業時間を過ぎるとキャンセル料が上がる可能性がある
営業時間外のキャンセルの連絡は、翌営業日での取り扱いとなるケースが多く、タイミングによってはキャンセル料が上がる可能性があります。
たとえば、多くのレンタカー会社では、乗車日の2日前から前日までのキャンセルの場合、キャンセル料は基本料金の30%です。ただし、乗車日の前日の営業時間終了後に連絡をした場合、当日キャンセルの扱いとなり、キャンセル料が基本料金の50%に上がってしまいます。
同じレンタカー会社でも、店舗によって営業時間が異なるケースがあるため、貸出時に営業時間を確認しておくようにしましょう。
キャンセルできないケースもある
一部のプランでは、予約のキャンセルそのものができないケースがあります。
- 繫忙期や早割・セールなどのキャンセル不可プラン
- 旅行会社や予約サイトでのパッケージ予約
セールやキャンペーンなど、プランによっては、キャンセル不可の場合がありますので注意しておきましょう。キャンセルができないプランの場合、車を使わない場合でも、100%の料金の支払いが必要となります。
また、旅行会社のツアーなどのパッケージでレンタカーを予約していた場合、キャンセルはできても、未使用分の料金は返金されない場合が多くなっています。
請求がこない?レンタカーのキャンセル料の支払い方法

レンタカーを利用していないにもかかわらず、料金を支払いたくはないもの。キャンセル料を払わなくても請求はこないのではないかと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、レンタカーは予約をした時点で契約が成立しているため、キャンセル料の支払いは契約上の義務です。
キャンセル料は主に次の3つの方法で支払います。
- 営業所窓口にて現金で支払い
- 請求書による口座振込
- クレジットカードから引き落とし
キャンセル手続きの際に支払いについて案内されますので、指示に従って支払いをしましょう。
また、乗車日の予定時間を大幅に過ぎて連絡が無い場合、予約取消として出発日当日のキャンセル料が発生します。無断キャンセルの場合もキャンセル料を支払う義務がありますので、ドタキャンで逃げ切ることはできないということを覚えておきましょう。
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レンタカーのキャンセル料は乗車日までの残り日数で決まる
レンタカーのキャンセル料は多くの場合、乗車日の6日前から発生します。
キャンセル料は基本料金を基準に、乗車日までの残り日数に応じた割合で計算されます。また、途中解約時には、使っていない期間の料金が返金される場合がありますが、中途解約手数料の支払いが必要となる点に注意が必要です。
業務レンタカーでは、予約日から20日以内の出発の場合、Webで現車を確認して予約することができます。キャンセル料が不安な場合は、車を使うことが確実に決まってから予約をするように心がけましょう。

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田川 英紀
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