レンタカーは洗車して返却すべき?メンテナンスに関する取扱説明書

マンスリーレンタカー メンテナンス レンタカーの疑問

結論から言うと、レンタカーサービスは「メンテナンス・フリー」が基本です。

洗車の必要がないのはもちろん、車検・点検・整備に関してもすべてレンタカー会社が実施するため、借受人は維持コストを気にすることなく、いつでもお得にクルマを利用できるのがメリットです。

ただ、1ヶ月単位で利用するマンスリーレンタカーの場合、

「オイル交換などの定期点検・メンテナンスはどうする?」

「利用中に消耗品が切れたときの交換費用はどうなる?」

「洗車や車内清掃はすべきなの?」

などといった疑問を持っている方も多いはずです。

そこで今回は、マンスリーレンタカー利用時メンテナンスは必要なのか、必要ならばどんなメンテナンスを実施すれば安心かつ快適に長期間レンタカーを使えるのかについて、詳しく解説いたします。

レンタカーは洗車して返すべきなのか

レンタカー コスト

レンタカーは洗車しなくてOK

冒頭で述べた通りレンタカーはメンテナンス・フリーが基本、洗車はせずに返却しても全く問題ありません。

洗車以外のメンテナンスもレンタカー会社に任せて大丈夫

数か月単位で継続利用する方も少なくないマンスリーレンタカーでも同様で、長く貸し出すからこそ短期レンタカーより丁寧かつ確実な点検とメンテナンスを施します。

そもそも、レンタカーは通常2年に1度である自家用車の継続車検と異なり、軽自動車を除くと1年に1度に短縮されているうえ、車両安全確保の観点から全ての車両について、「法定6ヶ月点検」の実施が義務付けられています。

【法定6ヶ月点検の内容】

点検箇所 点検項目
室内 ブレーキの効き具合

ブレーキ・ペダルの遊び

ブレーキを踏み込んだときの床板とのすき間

パーキング・ブレーキの効き具合

パーキング・ブレーキ・ペダルの踏みしろ(レバーの引きしろ)

クラッチ・ペダルの遊び

クラッチが切れたときの床板とのすき間

クラッチの作用

エンジン 各種ベルトのゆるみ・損傷

点火時期・プラグの状態

排気ガスの状態

エア・エレメントの詰りと汚れ

下回り エンジンオイルの漏れ

ブレーキ・ホース(パイプ)の漏れ・損傷・取付状態

トランスミッション・トランスファオイルの漏れ・量

各シャフト連結部のゆるみ

デファレンシャルオイルの漏れ・量

足回り タイヤホイールナット・ボルトのゆるみ

ブレーキ・ドラムとライトニングとの隙間

そして、弊社では法定6ヶ月点検の結果に応じ、各種オイルや劣化したベルト・ブーツなどのパーツを随時交換・整備しておりますので、借受人の皆様はメンテナンス費用を気にすることなく、安心かつ快適に長くレンタカーをご利用いただけます。

レンタカーの消耗品が切れたときの対処法

マンスリーレンタカー チェック

車検と法定点検に加え、弊社では待機車両をスタッフ総出で毎日のように隅々までチェックし、借受人に万全の状態でお渡しすることをモットーとしていますが、

・ワイパーゴム&ブレード
・ストップランプ・ヘッドライトなどの各種ライト類
・バッテリー・ヒューズなどの電装関連パーツ

などに関しては、借受期間中に寿命を迎えてしまう可能性があります。

基本的なスタンスをお伝えすると、上記を含め貸出した車両の消耗品に関する管理責任はすべてレンタカー会社にあり、弊社ではわずかな事例(※)を除き無料で交換しますのでご安心ください。

※釘などを踏んだ時のパンクに関してはお客様負担となりますのでご了承ください。

加えて、マンスリーレンタカーは長期間利用する性質上、店舗から遠く離れた場所でストップランプやライト・ヒューズなどの切れに気付くこともあり、その都度店舗まで持ち込み交換いただくのは大変。

そのため弊社では、最寄りのガソリンスタンドやカー用品店などで、交換作業を依頼し一旦お客様に費用を立て替えていただき、車両返却時かかった費用をお支払いいたしますので、必ず依頼店舗から領収書をもらい保管するようにしてください。

また、バッテリー寿命が訪れ利用中レンタカーが動かなくなった場合は、無料のロードサービスを弊社では全車に付随しておりますので、JAFを呼んで持ち込んだ新品バッテリーへ、交換するサービスをお受けいただけます。

ただし、稀に該当車両と適合するバッテリーサイズの在庫がない場合があり、その時はその場でバッテリー交換サービスを受けることはできませんので、お手数ですが最寄りのガソリンスタンドで立て替え購入・交換と、返却時の費用請求をお願いします。

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任意でやっておくと安心なメンテナンス

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一方、マンスリーレンタカーを数ヶ月スパンで利用する場合は、全く何もしなくて構わないかと言えばそうではなく、任意ではあるものの実施すると安全性・快適性がUPする、メンテナンスや点検がいくつか存在します。

1. ウォッシャー液の補充・・・黄砂や花粉が大量に舞う時期は特に、ウォッシャー液が切れると案外困るので、補充したほうが快適にレンタカーを利用できます。カー用品店やホームセンターでは、お徳用の大容量サイズが安く販売されているため、半年・1年レンタカーを利用するなら購入するのもアリ。

2. タイヤ空気圧チェック・・・タイヤ空気圧はレンタカー使用中の燃費を左右するうえ、何より安全運転に直結する重要なメンテナンスです。ガソリンスタンドで無料実施可能ですから、給油2~3回に1度程度のタイミングで点検しましょう。

3. バッテリー電圧チェッ・・・出先でバッテリーが上がると大変なうえ、適合サイズがない場合、一時的とはいえお金がかかるため要注意。ですのでこちらも、定期的にガソリンスタンドなどで無料点検してもらうべきです。

このうち、1と2は「やっておくと快適になりますよ?」程度のメンテナンスですが、3と4はレンタカーの安全性・経済性を左右しかねない重要な点検項目ですので、「借受人の義務」とまでは言いませんが、ぜひ実施を心がけてください。

また、消耗品のみならずレンタル期間中に何かしら違和感・不安を覚えたときは、どんな些細なことでも相談に応じ随時フォローいたしますので、弊社営業所までご一報いただけますと幸いです。

まとめ

レンタカーはメンテナンス・フリーが基本、洗車はせずに返却しても全く問題ありません。

クルマという乗り物は、メーカーや車種によって異なりますが、約4,000種2~3万個もの膨大な部品で作られている「精密機械」であるため、プロでも見つけられないトラブルの種が、どこかに潜んでいる可能性もあります。

弊社を始めとするレンタカー会社は、安全かつ快適にクルマをご利用いただけるよう、日々万全の点検と整備を心がけていますが、お客様のご理解あってこそのサービスですので、今回解説したやるべきメンテナンス・点検の実施にご協力賜れますと幸いです。

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「気軽に、レンタカーを利用してほしい」「レンタカーでより便利に、豊かに暮らしてほしい」との思いでこの業界に携わって、早20年。これからも多くの方に、“快適”と“感動”を与えるサービスを提供いたします。

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田川 英紀
19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の(株)カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。

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