トラックレンタカーの料金を徹底比較！実は借りられる店舗は少ない？

引っ越しや大量の廃棄物運搬など、多くの荷物を運ぶときに頼れるのがトラックです。

短期間だけトラックを利用するなら、費用はレンタルで安く済ませたいところ。しかしトラックの運転には特殊な免許が必要であり、またトラックをレンタルしていないレンタカー会社が多いといった、乗用車レンタカーとは違った事情があります。

レンタルのトラックを利用するには、どんな条件が必要なのでしょうか。

今回はトラックをレンタルする方法とトラックレンタカーの料金比較、トラックをレンタルする際の注意点についてご紹介します。

トラックレンタカーを格安で借りるには？
1. トラックレンタカーは店舗が限られる
【料金比較】大手レンタカー会社の軽トラック・トラックレンタカーの車種
トラックの「長期レンタル」と「カーリース」を比較
トラックレンタカーを利用する際の注意点
トラックレンタカー以外で引っ越しなど荷物を安く多く運ぶ方法
まとめ：トラックレンタカーは少ない！利便性や料金を比較すると大型車を借りることも検討すべし

トラックレンタカーを格安で借りるには？

乗用車と同様に、短い期間だけトラックをレンタカーとして貸してくれる店は存在します。

ただし一般的な乗用車のレンタカーよりも扱う店舗は少なく、またレンタル料金も大きく異なります。

トラックレンタカーは店舗が限られる

乗用車には、1週間から1ヶ月といった期間レンタカーを借りられる「格安レンタカー」というサービスがあります。

整備の手間を極力抑えた中古車レンタルにより、一般的な新車レンタカーよりもレンタル費用が大幅に安く抑えられるというメリットがあります。

しかし残念ながら、トラックはレンタカーとしての需要が少ない上に維持費が高額。そのため大阪府内では格安レンタカーでの取扱いはほとんどありません。

わずかにあるサービスでも、一般向けのレンタルは行わず法人限定といった制約がある場合も。そのため、トラックは乗用車ほど気軽なレンタルは難しいでしょう。

【料金比較】大手レンタカー会社の軽トラック・トラックレンタカーの車種

トラックのレンタカーは、全国に支店をもつような大手レンタカー会社で取り扱っています。

ほとんどの場合、3時間から24時間といった時間単位の価格設定であり、一般的な乗用車のレンタカーよりも割高な価格設定となっています。

代表的な大手レンタカー会社のトラックレンタル価格は、次の通りです。

トヨタレンタカー

	クラス	6時間まで	12時間まで	24時間まで	以降24時間ごと	超過料金
軽トラック	T0	5,500円	6,600円	8,800円	5,500円	1,100円
2t未満	T1	5,500円	6,600円	8,800円	5,500円	1,100円
2tショート	T2	7,700円	10,450円	13,200円	8,800円	1,650円
2tショート（アルミコンテナ）	T3	11,000円	14,300円	17,600円	12,100円	2,200円
2tロング	T3	11,000円	14,300円	17,600円	12,100円	2,200円
2tロング（アルミコンテナ）	T4	15,400円	19,800円	24,200円	17,050円	2,750円

※すべて税込価格

ニッポンレンタカー

	クラス	6時間まで	12時間まで	24時間まで	以降24時間ごと	超過料金
軽トラック	T-H	5,500円	6,600円	7,700円	5,500円	1,100円
2t未満	T-S	6,050円	7,700円	9,350円	6,600円	1,100円
2tショート	T-C	9,350円	12,650円	15,400円	11,000円	1,650円
2tショート（アルミコンテナ）	T-D	12,650円	15,950円	19,800円	13,750円	2,200円
2tロング	R-D	12,650円	15,950円	19,800円	13,750円	2,200円
2tロング（アルミコンテナ）	R-E	12,650円	15,950円	19,800円	13,750円	2,200円

※すべて税込価格

オリックスレンタカー

	クラス	6時間まで	12時間まで	24時間まで	以降24時間ごと	超過料金
軽トラック	TSS	5,500円	6,600円	7,700円	5,500円	1,100円
2t未満	TA	7,700円	10,450円	13,200円	8,800円	1,650円
2tショート	TB	9,350円	12,650円	15,400円	11,000円	2,200円
2tショート（アルミコンテナ）	TAB	12,650円	15,950円	19,800円	13,750円	2,750円
2tロング	TC	12,650円	15,950円	19,800円	13,750円	2,750円
2tロング（アルミコンテナ）	TAC	14,300円	18,700円	23,650円	15,950円	3,300円

※すべて税込価格

トラックの「長期レンタル」と「カーリース」を比較

上記の大手レンタカー会社から2tショートを1ヶ月借り続けた場合、レンタル費用は30万円前後の計算になります。

トヨタレンタカーのみ1ヶ月プランとして、15日分の料金で30日レンタルできるサービスもありますが、それでも14万円ほどの金額に。もし1年以上トラックを手元に置いておく必要があるのなら、レンタルではなくリースを検討するといいかもしれません。2tショートのリースであれば、月々およそ5～8万円に抑えることができるでしょう。

大手レンタカー会社で1ヶ月借りるよりも安価でトラックを利用できます。ただし、リースは原則として5～7年といった長期契約が前提。

数ヶ月程度の短期で解約すると多額の違約金がかかってしまうため、注意が必要です。トラックの必要期間を考慮し、レンタルとリースの違いを把握した上でリースの検討をするとよいでしょう。

なお、カーリースとレンタカーの違いについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【料金シミュレーション】カーリースとレンタカーの違いを徹底比較！

カーリースをご検討中の方へ。1ヶ月単位で利用できるマンスリーレンタカーなら、カーリースよりもお得に利用できるかもしれません。本記事では、カーリースとマンスリーレンタカーの料金シミュレーションによる比較を紹介します。

トラックレンタカーを利用する際の注意点

トラックは運転免許証の区分により、運転できる車種が制限されています。

またトラックを使う理由によっては、トラックをレンタルせずに他のサービスを利用することで、より安全で確実に目的を達成できることも。トラックをレンタルする際には、条件や目的に応じた注意を払う必要があります。

普通免許では乗れないトラックが多い

普通自動車免許では、一部トラックの運転が認められています。

ただし過去2回の道路交通法の改正により、免許を取得した時期によって運転可能な車の条件が大きく異なっています。

普通免許を取得した時期と運転できるトラックの条件を以下にまとめました。

免許区分	普通免許			準中型
取得年月日	平成19年6月1日までに取得	平成19年6月2日～平成29年3月11日の間に取得	平成29年3月12日以降に取得
車両総重量	8t未満	5t未満	3.5t未満	3.5～7.5t未満
最大積載量	5t未満	3t未満	2t未満	4.5t未満
乗車定員	10人以下	10人以下	10人以下	10人以下
軽トラック	○	○	○	○

平成29年3月12日に行われた道路交通法の改正により、普通自動車で運転できる車の条件が非常に限定されトラックサイズの車はほぼ運転できなくなりました。

それに伴い、一般的なサイズのトラックの運転用免許として「準中型免許」が新設されています。

なお、この改正前に取得した普通免許で運転できる車の条件は、免許が失効されるまで失われません。

平成19年6月1日以前に取得していたなら、普通免許で現在の準中型以上のサイズのトラックを運転可能。

平成29年3月11日以前に取得した免許でも、総重量5tの車までは運転可能です。

そのため、平成19年6月1日以前の免許は「中型(8t)」、平成29年3月11日以前の免許は「準中型(5t)」と、免許の更新時に但し書きされる「限定免許」として扱われています。

この条件をトラックのサイズに当てはめると、以下のように区分されます。

免許区分	普通免許			準中型
取得年月日	平成19年6月1日までに取得	平成19年6月2日～平成29年3月11日の間に取得	平成29年3月12日以降に取得
2t未満	○	○	○	○
2tショート	○	○	×	○
2tロング※積載量3t以上	○	×	×	○

大手のレンタカー会社でレンタルされる2tロングまでなら、8t限定免許で運転できます。

一方で2tロングの中には積載量が3tを超えるものがあるため、車種によっては5t限定免許で運転できません。

5t限定免許を持ってトラックをレンタルする際には、借りる車の積載量に十分注意しましょう。

AT限定では乗れない車もある

近年のトラックはオートマチック（AT）車が増加傾向にありますが、今でもマニュアル（MT）車の割合は高めです。

大手レンタカー会社ではMT、ATを選んでレンタルできますが、AT車限定免許では希望した車種のトラックをレンタルできない場合があります。

せっかく大型のトラックを運転できるだけの免許を持っていても、AT車限定免許を理由に、車種が限定される点は注意しておかなければいけません。

素人では難しい荷物の積み下ろしがある

レンタカーのトラックは、引っ越しや不用品廃棄など、大がかりな荷物運搬を行うときに利用したいケースがほとんどでしょう。

荷物の形や材質、重さによっては運び出しにコツが必要です。たとえ力自慢の男性であっても、慣れていないと持ち運び時にケガをしてしまったり、荷物を傷つけてしまったりすることも。

場合によっては、レンタカーではなく専門の運搬サービスに依頼する方が確実なこともあります。

トラックレンタカー以外で引っ越しなど荷物を安く多く運ぶ方法

トラックのレンタルは、多くの荷物を運ぶ手段として非常に有効です。

しかし運ぶ対象や費用、運搬の手間を考えると、必ずしもトラックのレンタルが最も安価で早く荷物を運ぶ方法とは限りません。

ホームセンターのトラックレンタルを利用

ホームセンターで購入した商品を運搬したいなら、ホームセンターがサービスでレンタルしているトラックを借りるとよいでしょう。

多くの場合、レンタル費用は無料、もしくは非常に安価に設定されています。ただし、ほぼ無料のサービスであることから、それほど多くの台数を揃えている訳ではありません。

事前予約が必要である場合や、トラックが残っていたら貸してくれるという条件がつく場合があります。また、免許証の区分によって乗れないトラックはレンタルできません。

多くのホームセンターでは普通免許で乗れる軽トラックのレンタルが一般的ですが、大型トラックのレンタルの際には免許区分にも注意が必要です。

目的にあったサービスに依頼

荷物を運ぶ目的が明確なら、そのジャンルの運搬を専門に扱っている業者に依頼するのもひとつの方法です。

引っ越しなら引っ越し専門業者、ゴミ処理なら廃棄物処理専門業者など、それぞれの分野における専門知識や技術を持ったスタッフに依頼することで、不要な時間がかからず、安全な運搬が期待できるでしょう。

ただし、業種によっては繁忙期があり、希望する日に必ず対応してもらえるとは限りません。また専門のスタッフに依頼するため、ある程度高めの費用がかかるのは覚悟しておきましょう。

東京・大阪・埼玉・兵庫なら「業務レンタカー」の大型車種を利用

弊社「業務レンタカー」は大阪に本社を持ち、大阪・東京・埼玉・兵庫で格安レンタカーの会社を営んでおります。残念ながらトラックのレンタルは行っておりませんが、多くの荷物を運べる車種を豊富に取りそろえております。

業務レンタカーが扱う車種は全て普通免許で運転可能。積載量の大きい軽ワゴンやミニバン、商用にも使えるプロボックスバンといった車種を豊富に揃えておりますので、ちょっとした荷物の運搬にも十分ご利用いただけます。

弊社で扱うレンタカーの車種と価格は以下の通り。用途に応じて利用できるさまざまな車種をご用意しています。

	1日	1週間	1ヶ月
A-1クラス：軽自動車（モコ・アルト・EKワゴン・ライフなど）	3,300円	7,700円	26,400円
A-2クラス：軽自動車ミニ（モコ・アルト・EKワゴン・ライフなど）	3,740円	9,900円	29,700円
A-3：軽ハイトールワゴンなど（タント・モコ・アルト・EKワゴン・ライフなど）	4,290円	11,000円	33,000円
A-4：軽ハイトワゴンなど（ワゴンR・タント・パレット・ルークス）	4,840円	12,100円	36,300円
A-5：軽ハイトワゴンなど（ワゴンR・タント・パレット・ルークス）	5,500円	13,200円	39,600円
B-1クラス：普通車ミニ（マーチ、パッソなど）	4,400円	13,750円	33,000円
B-2：コンパクト（フィット・ポルテ・ラウムなど）	5,720円	17,820円	39,600円
B-3クラス：普通車コンパクトミニ（フィット・ポルテ・ラウムなど）	7,700円	18,700円	44,000円
B-4クラス：普通車コンパクト（プリウス、フィット・ポルテ・ラウムなど）	9,680円	19,580円	47,850円
B-5クラス：ミニバンなど（エスティマ、ノア、30系プリウスなど）	9,680円	21,780円	65,780円
Fクラス：商用車バン（ガソリン車）（プロボックスバン、ハイゼットカーゴ）	5,830円	18,700円	42,680円
Gクラス：天然ガス自動車《充填カード付》（プロボックス）	5,830円	18,700円	42,680円

※すべて税込価格

1日単位はもちろん、1週間や1ヶ月といった中長期のレンタルも非常に安い価格でご利用いただけます。

もし荷物の運搬に数日かけてもよい状況なら、運転し慣れないトラックをレンタルせず、慣れたサイズの車で少しずつ荷物を運ぶといった選択肢もご検討ください。

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まとめ：トラックレンタカーは少ない！利便性や料金を比較すると大型車を借りることも検討すべし

大量の荷物を運べる便利なトラックの格安レンタルは少ないというのが現状です。

トラックを必要とする理由と期間によっては、必ずしもトラックのレンタルが必要ではなくなります。

専門の業者を利用するか、格安レンタカーの大型車を借りるなど、運搬の手段はさまざま。

荷物の運搬にベストな選択ができるよう、運搬に使える期間や費用、手間など多くの条件を踏まえて、いろいろな方法を検討してみましょう。

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この記事を書いた人
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田川英紀

代表取締役：カーチョイス•レンタカーサービス株式会社

19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の（株）カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。