レンタカーにも「スタッドレスタイヤ」or「チェーン」は必要?装着方法や料金を解説!

レンタカーの疑問

レンタカーを借りて、寒冷地への帰省やスキーやスノボーなどのレジャーに出かける方も多いと思います。

雪道の運転に慣れていない方だと……

レンタカーにスタッドレスタイヤチェーンは絶対に必要なのかな?

どちらがいいのだろう……?

いつから雪道対策が必要なのかしら?

といった疑問も出てくると思います。

そこでこの記事では、レンタカーの雪道対策について詳しく解説していきます。

  • 雪道対策の必要性
  • 雪道対策が必要となる時期
  • スタッドレスタイヤやチェーンのオプション料金
  • スタッドレスとチェーンの違い

安心して冬のレジャーにお出かけできるよう、上記のような点を確認しておきましょう!

レンタカーにもスタッドレスタイヤorチェーンは必要!

スタッドレスタイヤ

はじめに、車両における雪道対策の必要性について解説していきます。

結論からいえば、レンタカーにもスタッドレスタイヤやチェーンの装着などの雪道対策は必要です。

とくに高速道路事情は少し複雑なので、レンタカーを利用する前にしっかりと確認してくださいね。

雪道の走行ではスタッドレスorチェーンが必須

雪道や凍結した道は、通常の乾いた路面と比較して圧雪路で約3倍、凍結路で約5倍程度も制動距離が伸びてしまいます。

雪道ではいつもと同じタイミングでブレーキを踏んでもなかなか止まれず、前方の車に追突したり、曲がり角でブ横転したりする原因となるものです。

事故になる前に、スタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンでしっかりと対策をしておくことが重要だといえます。

高速道路では冬用タイヤ規制やチェーン規制がかかることがある

レンタカーを利用する方は、旅行やレジャー目的など遠出のために高速道路を使う方も多いでしょう。ただ冬場の高速道路では、降雪により「冬用タイヤ規制」「チェーン規制」がかかることがあります。

「冬用タイヤ規制」の場合は、冬用タイヤまたはタイヤチェーンを装着していないと高速道路を走行できません。

一方、「チェーン規制」の場合は、スタッドレスタイヤは不可、タイヤチェーンを装着しなければ走行できません。

冬場で高速道路を利用する可能性がある場合は、スタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンをしっかりと準備しておきましょう。

冬場に次で示す区間を走行する予定のある方はとくに、タイヤチェーンを準備しておく必要があります。

NEXCO中日本が管理する高速道路で「チェーン規制」がおこなわれる区間は、中央道の「飯田山本IC~園原IC」、「須玉IC~長坂IC」、北陸道の「丸岡IC~加賀IC」、「木之本IC~今庄IC」の4か所です。

(引用:NEXCO中日本

車両の雪道対策が必要になるのはいつから?

スキー場 リフト

レンタカーにおける雪道対策は、雪が降ってからでは遅いです。準備が必要になる時期としては、初雪の時期をみながら検討しましょう。

例えば北海道の初雪は10月下旬、東北地方は11月上旬~中旬、北陸地方は11月下旬~12月上旬となることが多いようです。他の地域と比べて初雪の時期が早いため、準備が疎かにならないよう十分に注意したいところですね。

初雪の時期について以下の表にまとめたので参考にしてください。

地域

初雪の時期

雪が降り終わる時期

北海道 10月下旬~11月上旬 4月中旬~5月上旬
東北地方 11月上旬~11月下旬 4月上旬~4月中旬
北陸地方 11月下旬~12月上旬 3月下旬
関東地方 12月中旬~1月上旬 3月中旬~3月下旬
中部地方、近畿地方 12月中旬~12月下旬 3月上旬~3月中旬
東海地方 1月中旬 2月上旬
中国地方 12月上旬~12月中旬 3月中旬~3月下旬
四国地方 12月下旬 2月下旬~3月上旬
北九州地方 12月中旬 2月下旬~3月上旬
南九州地方 1月上旬~1月下旬 2月上旬~2月中旬

オプションでスタッドレスorチェーンを借りるときの料金相場

凍った路面

続いて、スタッドレスタイヤおよびタイヤチェーンをレンタカー会社のオプションとして利用する場合の料金をみていきます。

まず、スタッドレスタイヤの相場は、無料または1,650~3,000円/日です。無料というのは、地域や時期によってスタッドレスタイヤが標準装備されている店舗があるためです。(※レンタカー会社および店舗によって異なる)

次に、タイヤチェーンについては2,000~3,000円/日と、無料とはいかないもののスタッドレスタイヤと価格はあまり変わらないようです。

レンタカー会社による細かな料金の違いは以下からご確認ください。

 

レンタカー会社 スタッドレスタイヤ料金 タイヤチェーン料金
トヨタレンタカー 1,650円/日~

(※店舗によって異なる)

(※標準装備の店舗あり)

店舗によって異なる
ニッポンレンタカー 2,200円/日~

(※標準装備の店舗あり)

2,200円/1貸渡~
日産レンタカー 1,650円/日

(※標準装備の店舗あり)

1,650円/1貸渡
オリックスレンタカー 2,200円/24時間~

(※標準装備の店舗あり)

3,300円/1貸渡~
ニコニコレンタカー 2,200円/72時間まで~

(1,100円/以降24時間ごと)

スタッドレスタイヤ&タイヤチェーンの違いと選び方

スタッドレスタイヤとタイヤチェーンの最大の違いは、「手間」でしょう。

まず、スタッドレスタイヤはレンタカー会社に依頼すればタイヤを交換してくれます。また乾いた道でも走行が可能なので、レンタカーを借りる状況だけでいえば手間はかかりません。

一方、タイヤチェーンはというと、乾いた道での走行では破損する危険が伴います。そのため、こまめな脱着が必要となり、タイヤチェーンの扱いになれていない方は手間取ってしまうことでしょう。

つまり、チェーンの扱いになれていない方や雪が降るかどうか分からない地域でレンタカーを使用する際は、スタッドレスタイヤを選ぶのが無難といえます。

逆に、チェーンの扱いに自信のある方や雪深い地域および凍結の激しい地域でのレンタカー利用を考えている方は、タイヤチェーンを選ぶとより安心でしょう。

その他、両者の細かな違いについては次の表のとおりです。

スタッドレスタイヤ タイヤチェーン
特徴 ゴムの材質やトレッドパターンを工夫し、凍結面・積雪面でのグリップ力を高めたタイヤで、見た目は夏用タイヤと変わらない。 鉄などの金属で作られているタイプと、ウレタン・ゴム製のタイプがあり、夏用・スタッドレスタイヤ(駆動輪)の上に装着して使用する。
メリット ドライ面でも問題なく走行できるため、1シーズン通して脱着することなく利用できる。

・夏用タイヤと同等の速度で走行可能。

ロードノイズが少なく、乗り心地にも優れる。

・基本的に1台分(2本セット)で販売されており、価格が断然リーズナブル。

・凍結・積雪面での走破性とグリップ力はスタッドレスを大幅に上回る。

・トランクなどにコンパクト収納可能なため、保管場所に困らない。

デメリット ・基本的に4本装着する必要があり、価格も割高。

・シーズンオフの脱着及び、保管場所の確保が必要。

・雨天時は夏用タイヤより滑りやすい。

・一部適合しない道路規制がある

ロードノイズが激しく、乗り心地も悪い。

・ドライ面で走行するとすぐに破損するため、こまめな脱着が必要

脱着作業が難しく、慣れるには若干の練習が必要。

走行スピードの限界(金属:20~50km/h非金属:40~70km/h)がある。

まずスタッドレスは、濡れた道路でのグリップ性能は夏用タイヤと比較すると数段劣っています。

うかつに高速走行すると路面とタイヤの間に水膜ができ、ハンドルやブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が発生する恐れがあるのです。

また、積雪時の高速道路規制には「冬用タイヤ規制」と、「チェーン装着規制」の2種類があり、後者が発令されている場合はチェーン装着が必須となり、下道を通るか最悪引き返すしかありません。

一方、チェーンは直進時の安定性や制動性に優れていますが、スタッドレスより横滑りしやすく、高速でカーブを曲がると、スリップ・スピンによって事故を誘発する危険があります。

結論、短期レンタカーを冬場利用するときはチェーンが必要となる豪雪地帯での運転は極力避け、どうしてのクルマが必要な場合はスタッドレスを標準装備している業者を選ぶと良いでしょう。

 

なお、スタッドレスタイヤの料金相場についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。

レンタカーでスノボ・スキーへ!雪道対策万全でキャリアもレンタル可!
スノボやスキーといったウィンタースポーツへ出かけるときに便利なのがレンタカー。2020~2021年の冬はコロナ禍ということもあり、公共交通機関を利用しての遠出はなかなか現実的ではありません。そしてそもそも、ウィンタースポーツというものスノボやスキー板を持ち運ぼうと思うと公共交通機関での移動は難しいのも事実です。
いずれの場合も、装着しているからと油断するのではなく、急ブレーキ・急アクセル・急ハンドルを極力控えるなど細心の注意を払って運転する必要があります。扱い慣れていないレンタカーともなればなおさらですね。

チェーンの装着方法

チェーンはご自身で装着しなければなりません。国土交通省制作「タイヤチェーンの種類や付け方」の解説動画がありますので、よろしければご参照ください。

まとめ:チェーンの装着に不慣れな方はスタッドレスタイヤ装着のレンタカーが無難

雪道や凍結した道は、通常の乾いた路面と比較して圧雪路で約3倍、凍結路で約5倍程度も制動距離が伸びてしまいます。追突や横転といった事故の原因となるため、レンタカーご利用の前にはスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンでしっかりと対策をしておくことが重要だといえるでしょう。

対策をする時期としては、地域によりますが概ね11月~3月です。東北や北海道は雪深くなる可能性が高いため時期や天候をみながら十分に注意しましょう。

また、レンタカー会社ではスタッドレスタイヤやタイヤチェーンのオプション料金は「1,650~3,300円/日」ほどが相場です。店舗によっては標準装備(無料)で利用できるところもありますので、問い合わせてみるといいでしょう。

タイヤチェーンの扱いに慣れていない方や雪道だけでなく乾いた道を走行する場合は、スタッドレスタイヤを選んでおくのが無難です。しっかりと対策を行い、安全で楽しいレンタカー利用を心がけていきたいですね。

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田川 英紀
19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の(株)カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。

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