カービジネスの集客戦略【月刊ガソリンスタンド連載第5回】

車のミライ

今の時代、WEB集客は不可欠

ガソリンスタンドや弊社のようなレンタカー事業のみならず、ビジネスにおいてWEB集客はいまや不可欠です。業務レンタカーは、ほぼSEO(検索エンジン最適化)やMEO(マップエンジン最適化)、SNSだけで集客しているといっても過言ではありません。要は、いかにGooglelに好かれるか?WEB上で業務レンタカーを認知してもらえるか?……これらを突き詰めるための施策です。SEOは専門の企業にお力添えいただいたものの、MEOについては完全に社長である私、田川がすべて対策しています。

MEOについて簡単に説明しますと、マップ検索、あるいはWEB検索をした人に対し、弊社の店舗の場所や情報を検索結果の一番上に表示させるための対策です。地域を限定したローカルのマーケティング手法の1つということですね。ガソリンスタンドもそうですが、レンタカー事業においても大切なのは、地域の中で一番になること。WEB検索やSNSで弊社の名前が一番最初に目に入れば、アナログな広告手法はほぼいりません。

フランチャイズ加盟店も含め、全店舗、私1人でMEOをしているわけですが、対策して1〜2週間もすれば、おおむね検索1位を取ることができています。もちろん、私はマーケティングのプロではありません。それでは、なぜ私が1人で何店ものMEOができるのかというと……それはズバリ簡単だからです(笑)「MEO」と横文字が並んでいるだけで、なんだかすごく難しい対策にも思えますし、私も最初そうでしたが、やってみると意外と簡単。業者に依頼すれば、月額3〜4万円はかかるのではないでしょうか。それに対して、MEOは自ら実施すれば無料でできる施策です。それも、ほぼ車のことしかわからない私でさえできるほど簡単。では、なぜ他の人がやらないのか。それは、難しいという決めつけ、面倒という勘違い、WEB集客なんて不要だという誤認によるものです。集客するうえではまず、「今」と「ミライ」を見て先入観を取り払う必要があるでしょう。

「副業」で双方が双方の集客に

私は常々、集客とは「広告」することだけではないと思っています。例えば、価格。業務レンタカーは1ヶ月のレンタカー料金が国内最安値ですが、この安さも言ってみれば集客に一役買っています。そして「付加価値」もまた、集客に寄与する1つだと考えます。例えば、コストコのガソリンスタンドは、コストコという超人気店の敷地内にあるからこそ集客できているのであり、WEB広告やその他の広告に大した費用はかけていないはずです。コストコを利用する人の多くは、車を使って来店します。買い物もできる。安くガソリンも入れられる。双方が双方のメリットを高めて、双方の集客に結びついているのです。

同様に、ガソリンスタンドの敷地内に業務レンタカーをオープンする。これもまた、相乗効果で集客する仕組みの1つです。業務レンタカーは数ヶ月借りていただく方がほとんどなので、レンタル中にガソリンを入れることも少なくありません。レンタカーを借りる。ガソリンを入れる。レンタカーを返す。この循環を生むことで、リピーターを生むことに直結するのです。1日単位のレンタカーを併設する以上に、この循環は生まれやすいと思います。

また、「差別化」も効果的な集客方法の1つです。例えば弊社は、レンタカーの期間と価格において唯一無二のポジションを築いています。競合が少ないということは、集客が容易になるということ。SEOやMEOの難易度も大きく下がります。

集客は「省人化」するべき

第4回のコラムで、これからのビジネスのキーワードは「省人化」であるということを述べさせていただきました。これは集客にも言えることで、どんなに集客効果が高くても、チラシを1日中投函して周るような方法では、人件費だけでひと月20万円ほどかかってしまいます。しかも、投函したチラシをどれだけの人が取っておいてくれて、来店してくれるでしょうか。

人材が今後ますます不足していくミライを考えれば、なんらかの対策は必要でしょう。WEBやSNSは、投稿すれば投稿した分だけ資産になります。投稿が勝手に捨てられることはありません。WEB記事をSNSで投稿したり、紙に印刷したり、メルマガにして送ったり、転用することも可能です。ただし、「アナログな広告なんて今は昔」これもまた一種の先入観です。業種によっては、まだまだアナログな集客手法が効果的なこともあるでしょう。例えば、高額な車を売る際には、ブランディングのために高級紙を使ったリーフレットを作ることも見られます。

商品やサービスのグレードや客層、利用頻度、利用場面を想像し、先入観なく、省コストかつ省人化できる効果的な集客手法を今一度考えてみましょう。

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田川 英紀
19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の(株)カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。

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