半年だけでもOK!「短期カーリース」の料金と格安で借りる方法は

カーリースとレンタカーの違い
  • 短期カーリース1ヶ月単位での契約が可能。中途解約リスクが少ない
  • ただし、初期費用や任意保険などのリース料以外の出費に注意が必要
  • 半年程度の利用の場合、総額では長期レンタカーの方が安くなることも

「カーリース」といえば、3〜7年などある程度長期間借りるのが一般的です。

しかし、最近では半年や1ヶ月単位など短期間でもリースできる「短期カーリース」が登場しています。ただし、短期カーリースには、初期費用や車種が制限される点などの注意点もあります。格安で半年だけ車を使いたい場合、長期レンタカーを利用するのも1つの方法です。

この記事では、短期カーリースの仕組みや料金、長期レンタカーとの違いを解説します。

半年だけでも契約できる「短期カーリース」の料金は?

カーリースは、カーリース会社が所有する車を月々の定額料金で利用者に貸出するサービスです。3〜7年といった年単位の契約が一般的ですが、半年だけ使いたい場合など、1ヶ月単位で利用できる短期カーリースを提供している会社もあります。

ここでは、短期リースを提供しているカーリース会社の1ヶ月・3ヶ月・半年の料金を紹介します。

初期費用 1ヶ月料金 3ヶ月料金

半年料金

ニコリース 軽自動車 貸出料金の1ヶ月分 29,000円 87,000円 174,000円
コンパクトカー 34,100円 94,200円 204,600円
1BOX 39,600円 118,800円 237,600円
ニチゴカーリース 軽自動車 初期費用:36,000円

お預かり金:20,000円

22,000円 66,000円 132,000円
コンパクトカー 30,000円 90,000円 180,000円
1BOX 40,000円 120,000円 240,000円
リボーン・カーリース 軽自動車 軽自動車:16,500円

普通自動車:24,200円

19,800円 59,400円 118,800円
コンパクトカー 24,200円 72,600円 145,200円
1BOX 28,600円 85,800円 171,600円

※すべて税込価格 ※2025年10月現在

短期カーリースでは、契約期間を1ヶ月単位で設定できるため、中途解約金のリスクを気にせずに利用できる点もメリットです。

ただし、1ヶ月単位での短期カーリースを提供している会社は少なく、選択肢が多いとは言えません。

短期カーリースの注意点

短期カーリースは、半年だけなど必要な期間だけ車を借りられる便利なサービスですが、カーリースならではの注意点もあります。

ここでは、利用前に知っておくべき5つのポイントを解説します。

▶カーリースはやめとけといわれる4つの理由。後悔しないために知っておくべきこと

一般的なカーリースと比べて月額料金が高い

短期カーリースは、一般的なカーリースの年間契約と比べて月額料金が割高になりやすい点に注意が必要です。

カーリースの月額料金は、大まかにいえば、車両本体価格と諸費用から契約期間満了時の予定残価を引いた費用を支払い回数で割って計算されます。短期カーリースの場合、車両の残価を計算しにくくなるため、月額料金が割高になる傾向があります。

実際に、軽自動車のリース料金にどの程度差があるのか、短期カーリースではない一般的なカーリースの軽自動車の月額料金を確認してみましょう。

コスモMyカーリース 19,140円(ミライース)
ニコノリ 5,500円(ミライース)
オリックスカーリース 13,970円(ミライース)

※すべて税込価格 ※2025年10月現在

一方、短期カーリースの料金相場は1ヶ月あたり2〜3万円程度。月額料金には大きな差があるのがわかります。

初期費用がかかる

短期カーリースでは、契約時に登録手続き費や保証金などの初期費用が必要なケースが多いようです。

初期費用の目安は2〜5万円程度となっており、そのうち保証金はリース期間終了時に車両に問題がなければ返金されます。ただし、傷が付いていたり、走行距離の上限をオーバーしていたりと、残価精算が必要な場合には保証金から支払わなければなりません。

一般的な年契約のカーリースでは初期費用が不要な場合が多いため、車が必要な期間を確認して検討するようにしましょう。

リース料以外の費用がかかる

短期カーリースでは、月々のリース料以外にも様々な費用が発生します。代表的な費用には次のようなものがあります。

  • メンテナンス費用
  • 任意保険料
  • 返却時の車両償却費・原状回復費

年契約のカーリースの場合、メンテナンスや任意保険が込みのプランやオプションがありますが、短期カーリースでは対象外というケースが多くなっています。

また、リース料にはリース会社の利益分も上乗せされていますので、長期間借りた場合、総額では購入よりも割高になってしまうケースも少なくありません。

選べる車が限定される

一般的なカーリースは、新車に乗れることも大きなメリットです。

しかし、短期カーリースは、リース会社が所有している在庫車や中古車から車両を選ぶ仕組みです。そのため、人気車種や高年式車、特別グレードの車種を指定するのは難しく、選べる車が限定されてしまう点に注意しておきましょう。

車庫証明が必要

カーリースを利用する場合、利用者が車庫証明または保管場所届出書を提出する必要があります。

  • 普通車:車庫証明書
  • 軽自動車:保管場所届出書

レンタカーとは異なり、カーリースの場合は利用者が「使用者」として登録されるため、短期利用の場合でも手続きは必須です。

契約時にリース会社に手続きを代行してもらうことはできますが、手数料が必要となります。

短期カーリースと併せて検討したい「長期レンタカー」

1ヶ月〜半年程度の期間で車を使いたい場合は「長期レンタカー」も選択肢に入ってきます。

通常、レンタカーは数時間〜1日単位での貸出ですが、1週間や1ヶ月借りられる長期レンタカーなら、通常よりも割安な料金で車を借りられます。

短期カーリースと長期カーリースの主な違いを見てみましょう。

長期レンタカー

短期カーリース

料金

月額料金は短期カーリースよりも割高だが、初期費用は不要

初期費用が必要だが、月額料金は割安

契約期間

1日単位での契約が可能

1ヶ月単位での契約が必要

保険

任意保険は月額料金に込み。(免責金額の支払いが必要)

任意保険は利用者が加入

手続きの手間

Webまたは電話でのお申込みで完結

与信審査や車庫証明手続きが必要

車の状態

中古車が中心

中古車が中心

走行距離制限

マンスリーレンタカーの場合は制限あり

走行距離の制限あり

オプション

1日ごとに料金が加算される場合が多い

1ヶ月単位で料金が加算される場合が多い

ナンバープレート

「わ」「れ」ナンバー

一般ナンバー

長期レンタカーは、短期カーリースよりも柔軟かつ手軽に利用することができます。

▶マンスリーレンタカー1ヶ月の料金はいくら? 格安で借りる方法を完全ガイド

「総額」は長期レンタカーのほうが格安になることが多い

短期カーリースは、登録手続き費用や保証金などで3~5万円ほどの初期費用が発生するのが一般的です。

月額料金は短期カーリースの方が割安ですが、総額で比較すると長期レンタカーの方が格安になることも多くなります。

ここでは、具体例として軽自動車を1ヶ月・3ヶ月・半年借りた場合の業務レンタカーの料金と、短期カーリースの料金を比較してみましょう。

長期レンタカー(業務レンタカー)

短期カーリース(リボーン・カーリース)

1ヶ月料金 26,400円 35,300円
3ヶ月料金 79,200円 75,900円
半年料金 158,400円 135,300円

※すべて税込価格 ※2025年10月現在

保証金はリース契約終了後、問題が無ければ返却されますが、登録手続き費用などは返却されません。

表を見ると、3ヶ月以上借りるなら短期カーリースの方が安くなっています。ただし、短期カーリースの場合、リース料以外の費用がかかってくる点に注意が必要です。

長期レンタカーではレンタル料金にほぼすべての費用が含まれているため、総額で比較すると、長期レンタカーの方が安くなるケースが多くなります。

▶【料金シミュレーション】カーリースとレンタカーの違いを徹底比較!

「月単位」ではなく「日単位」で借りられる

長期レンタカーは「日単位」で借りられる柔軟さも大きなメリットです。

短期カーリースの場合、原則1ヶ月単位での契約となるため、たとえば40日だけ利用したいという場合にも2ヶ月分の契約が必要です。

レンタカーは日単位での利用も可能ですので、予定の変更などで車が不要になった場合でも、柔軟に利用できます。

手続きが簡単

長期レンタカーは、与信審査不要・車庫証明不要のため、短期カーリースと比べて手続きが簡単です。

長期レンタカーの利用開始までの流れは次のとおりです。

  1. Webまたは電話で予約
  2. 予約日に店舗に来店
  3. 契約・貸出

短期カーリースの手続きには数日〜1週間程度がかかる場合がありますので、急に車が必要になった場合などには、手続きが簡単な長期レンタカーがおすすめです。

半年だけ車を借りたいなら目的別で短期カーリース・長期レンタカーを比べよう

短期カーリースは、半年だけなどの短期間、車が必要な場合に便利に使えるサービスです。

ただし、短期の利用でもリース契約となるため、利用開始には与信審査や車庫証明の提出が必要となります。また、初期費用が発生してしまいますので、月額料金が割安でも総額で高くなってしまうケースも少なくありません。

長期レンタカーは、初期費用が不要で手続きも簡単ですので、必要な期間だけ柔軟に利用することができます。業務レンタカーでは、1週間・1ヶ月の長期レンタカーをお得な価格で提供していますので、半年だけ車を使いたいという方にもおすすめです。

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田川 英紀
19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の(株)カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。
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