レンタカーも6歳未満はチャイルドシートが義務!種類・ 料金・条件を解説

レンタカーの疑問
  • レンタカーでも6歳未満はチャイルドシートの着用が義務。やむを得ない場合には免除も
  • レンタカー利用時のチャイルドシートはレンタルでも持ち込みでもOK。オプション利用時は在庫確認に気を付けよう
  • レンタル料金は大手が1,100〜1,650円、格安の場合は1日あたり550円が相場。「1日あたり」か「1レンタルあたり」なのかにも注目

道路交通法では、6歳未満の子どもを車に乗せる場合にチャイルドシートの着用が義務付けられています。レンタカーも例外ではなく、レンタカーを借りる際にも子連れで運転する際にはチャイルドシートが必要です。

ただし、条件次第ではチャイルドシートの着用義務が免除される場合もあります。

この記事では、レンタカーでのチャイルドシートの着用義務から、シートの種類、レンタカー会社でのオプション料金の相場まで分かりやすく解説します。

レンタカーでもチャイルドシートの着用は義務

レンタカー チャイルドシート

「レンタカーならチャイルドシート無しでもいいんじゃない?」と思ってしまうかもしれませんが、レンタカーでもチャイルドシートの着用は義務付けられています。

そのため、チャイルドシートが必要な年齢の子ども連れの場合、チャイルドシート無しでレンタカーを借りることはできないと考えておきましょう。

着用義務は「6歳未満」の幼児

2000年に改正された道路交通法(道路交通法第71条の3第3項)により、6歳未満の幼児を車に乗せる場合にはチャイルドシートの利用が義務化されました。

違反した場合、反則金の支払いはありませんが、違反点数1点が付されます。また、6歳未満の幼児のチャイルドシート未着用は、万が一の事故の際に死亡事故などの重大なケガに繋がってしまう恐れがあります。

着用義務を守らなければ、違反になるだけではなく、自分の子どもを危険に晒してしまう可能性があるという点は知っておきましょう。

また、6歳以上の子どもには着用義務はありませんが、体格によってはブースターシート(学童シート)などを使用するのがおすすめです。

参考:警察庁 子供を守るチャイルドシート

レンタルでも持ち込みでもOK

チャイルドシートは、レンタカー会社のオプションとしてレンタルできます。また、持ち込みも可能ですので、手持ちのチャイルドシートをレンタカーに取り付けて使用することもできます。

普段は車に乗らないという方や孫の帰省中だけチャイルドシートを使いたいという方には、レンタカー会社のオプションは便利です。

ただし、レンタカー会社に用意されているチャイルドシートの数には限りがあります。オプションで借りる際には事前に予約しておくようにしましょう。

▶レンタカーのキャンセル料はいつからかかる?料金・手続きの方法を徹底解説

チャイルドシートの着用が免除される条件

6歳未満の幼児を車に乗せる場合でも、次のようなケースではチャイルドシートの着用が免除される場合があります(道路交通法施行令第26条の3の2)。

  • けがや病気などによりチャイルドシートの使用が適当でない場合
  • 著しい肥満など、子どもの体格の関係で着用が困難な場合
  • 乗車定員の範囲内でも、チャイルドシートをつけると全員が乗れない場合

チャイルドシートの着用が免除されるのは、やむを得ない理由があるときだけに限られます。子ども自身の安全のためにも、基本的には体格と車両にあったチャイルドシートを用意して着用するようにしましょう。

参考:内閣府 チャイルドシートの着用指導マニュアル

予約前にチェック!チャイルドシートの種類

レンタカー チャイルドシート 種類

チャイルドシートは、子どもの成長に合わせて大きく3種類に分かれています。

レンタカー会社でオプションとして借りる際には、自分の子どもに適した種類を扱っているかを確認しておくようにしましょう。

種類身長/体重年齢参考画像
ベビーシート(乳児用)70㎝以下/10kg以下新生児~1歳頃
チャイルドシート(幼児用)65〜100㎝以下/9~18kg以下1歳~4歳頃
ジュニアシート(学童用)150㎝以下/ -4歳~12歳頃

ベビーシートは首の座っていない乳児を寝かせて使用するもので、新生児〜1歳頃までと使用期間は非常に短くなっています。幼児用のチャイルドシートの中には、回転式で新生児からの使用が可能なものもあります。

また、インナークッションの有無によって対象年齢が変わる場合もありますので、特に新生児〜1歳未満の乳児を乗せる場合には、インナークッションにも注意しておきましょう。
参考:国土交通省 自動車総合安全情報 チャイルドシート

チャイルドシートの選び方

チャイルドシートを選ぶ際には、次の3点をチェックしておきましょう。

  1. 体格に合っているかどうか
  2. 安全基準マークはあるか
  3. レンタカーの車両に取り付けはできるか

チャイルドシートは、年齢よりも、体重や身長を重視して選ぶようにしましょう。

乳児、幼児期は個人によって体格差が大きくなりますので、対象年齢だけで選ぶと身体に合わない可能性もあります。

また、チャイルドシートには、国際的な安全基準が定められています。EマークやR129などの安全基準を保証するマークがついているかも確認しておくと安心です。

ISOFIX専用のチャイルドシートには要注意

近年は、ワンタッチで車体に装着できるISOFIX(アイソフィックス)専用のチャイルドシートも増えています。

ISOFIXは、シートベルトで固定する必要なく、金具をはめ込むだけで簡単に固定できる仕組みです。ただし、ISOFIX対応の車でなければ取り付けができない点には注意しておきましょう。

2012年以降に販売された車両には全車ISOFIXが装着されていますが、格安レンタカーなどで低年式の車両を借りる場合には注意が必要です。

大手・格安レンタカー会社のチャイルドシート料金

チャイルドシート レンタカー 料金

チャイルドシートのレンタル料金は、レンタカー会社によって幅がありますが、550〜1,650円程度が相場です。

ここでは、大手レンタカー・格安レンタカーそれぞれの、チャイルドシートのオプション料金を比較します。

大手のチャイルドシートレンタル料金

大手レンタカー会社では、子どもの成長に合わせたチャイルドシートをオプションで揃えています。

レンタカー会社チャイルドシートレンタル料金
オリックスレンタカー・乳児用、幼児用:1,650円/1レンタル・学童用:1,100円/1レンタル
日産レンタカー550円/24時間※1ヶ月以内のレンタルの場合、料金は2日分が上限
タイムズカーレンタル・ベビーシート、チャイルドシート:1,100円/1レンタル・ジュニアシート:550円/1レンタル
トヨタレンタカー・ベビーシート、チャイルドシート:1,650円/1レンタル・ジュニアシート:1,100円/1レンタル
ニッポンレンタカー1,100円/1レンタル
ホンダオートレンタカー550円/24時間※2日以上の場合は1,100円
すべて税込価格 ※2025年9月現在

大手の場合、1レンタルあたりの料金設定、もしくは2日分の料金が上限となっているケースが多く、安価にチャイルドシートをレンタルすることができます。

ただし、チャイルドシートの種類によって値段が変わる場合もあります。

格安レンタカーのチャイルドシートレンタル料金

格安レンタカーでは、一部チャイルドシートのレンタルをおこなっていない会社もありますが、オプションが用意されている会社も少なくありません。

レンタカー会社チャイルドシートレンタル料金
ニコニコレンタカー550円/24時間
100円レンタカー550円/1日
業務レンタカー2,200円/1レンタル

格安レンタカーでは、新生児用のチャイルドシートが用意されていないなど、チャイルドシートの種類が限定されることもありますので、事前に確認しておきましょう。

料金が1レンタルごとにオプション料金が加算されるのか、1日単位で料金が加算されるのかにも注目が必要です。業務レンタカーのレンタル料金2,200円は一見割高に見えますが、1レンタルごとなので1ヶ月単位の長期レンタカーで借りても料金は一律となり、総額では割安になります。

1日あたりの料金はもちろん、総額でいくらになるかを意識して比較するようにしましょう。

レンタカー会社ではチャイルドシートのみの貸し出しはしていない

レンタカー会社では、レンタカー利用者向けのオプションとして提供されているため、チャイルドシートのみの貸し出しはおこなっていません。

そのため、自分の車に付けたいからレンタカー会社からチャイルドシートだけ借りる、という使い方はできません。

ここでは、単体でチャイルドシートのみを借りられる方法を解説します。

ベビー用品レンタル業者を活用する

ベビー用品レンタルの専門業者を利用すれば、チャイルドシートを短期間でレンタルすることができます。

自宅への配送に対応してくれる業者もありますので、大きなチャイルドシートを取りにいく手間が無い点も魅力です。

自治体や交通安全協会の貸し出し制度を利用する

自治体や交通安全協会がチャイルドシートの貸し出しをおこなっているケースもあります。

自治体によっては、無料貸出しや補助金付きでの利用が可能な場合もありますので、お住まいの自治体の制度をチェックしてみるのもよいでしょう。

リユース品の購入という選択肢も

継続して利用する場合には、リサイクル店やフリマアプリでリユース品を購入するというのもひとつの方法です。

チャイルドシートは使用期間も限られますので、リユース品でも美品が売られているケースが少なくありません。

ただし、リユース品を購入する際には、安全基準マークやインナークッションの欠品には注意しておくようにしましょう。

レンタカー会社でチャイルドシートを借りる際によくある質問

レンタカー会社でチャイルドシートを借りる際に、よくある疑問をQ&A形式にまとめてみました。

Q1.レンタカーでチャイルドシートを借りたら取り付けてもらえる?

レンタカーでチャイルドシートを借りた場合は、原則取り付けは「自分で行う」ものです。

A.原則自分で取り付け・最終確認を行うケースが多い

チャイルドシートの取り付け方が分からない場合など、スタッフが手伝ってくれる場合もありますが、最終的な取り付けはドライバー自身がおこなうケースが多くなっています。ドライバーが使用の責任を負うことが原則ですので、取り付けの最終確認は必ず利用者がおこないます。

Q2.レンタカーでチャイルドシートを複数台借りられる?

レンタカー会社では、在庫数に応じて、チャイルドシートを複数台借りられます。

A.在庫があれば複数台借りることも可能

子どもが複数人いる場合、2台以上のチャイルドシートを借りることは可能ですが、台数には限りがあります。複数台の利用予定がある場合は、事前に必ず確認しておきましょう。

Q3.レンタカーの助手席にチャイルドシートをつけてもOK?

レンタカーの助手席にチャイルドシートを付けるのは、法律上の問題はありません。

A.安全面での問題はあるがチャイルドシート自体をつけるのはOK

法律上は助手席へのチャイルドシート取付は可能ですが、安全面を考えると後部座席への装着がおすすめです。

助手席はエアバッグが作動するとチャイルドシートに座っている子どもがケガをする可能性があるほか、後部座席に比べて死亡事故が多いという「安全面の問題」があります。

助手席でのチャイルドシート装着は法律上の問題がないとはいえ、子どもの安全面を考慮すると避けた方が良いでしょう。

レンタカーでもチャイルドシートは必須!ルール厳守はもちろん安全のために利用しよう

レンタカーも自家用車と同様に、6歳未満の子どもを乗せる場合には、チャイルドシートの着用が義務付けられています。

チャイルドシートは、レンタカー利用時のオプションとしてレンタルすることも、自分のものを持ち込んで利用することも可能です。ただし、レンタカー会社では、貸し出し用のチャイルドシートの数が限られていますので、事前に空き状況を確認しておくようにしましょう。

業務レンタカーでは、1レンタルあたり2,200円でチャイルドシートを貸し出しております。1レンタル単位での料金設定ですので、ウィークリーやマンスリーで長期間利用する場合も料金は一律です。

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田川 英紀
19歳から自動車販売店にて勤務を経て26歳で現在の(株)カーチョイスを設立。現在45歳。2児の父。26年間自動車販売を経験してきたプロの目から見た自動車業界の記事を情熱を持って書きます。中古車販売業者は競合が何万店もあり、どれだけ頑張っても売上が伸びないため、「このままでは倒産してしまうかもしれない」という思いに暮れることもありました。そして、大きく方向転換しなくてはという思いと、人に喜んでもらえる仕事がしたいという思いから、「業務レンタカー」という仕事が誕生しました。
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