- 大手レンタカー会社の1日料金の相場は8,000〜9,000円前後。格安レンタカーなら大手の半額程度で借りられる
- 料金だけで比較すると格安レンタカーが安いが、利便性や快適性を比較するなら大手レンタカーもアリ
- 免責補償やオプション料金、ガソリン代など、利用料金以外に発生する料金にも注意
レンタカーを1日だけ借りたいとき、料金相場や保険について分からないことも多いのではないでしょうか?
この記事では、大手レンタカー会社と格安レンタカー計8社のレンタカー1日分の料金を徹底比較!車種別の料金をランキングしています。さらに、レンタカーを安く借りるコツや保険についても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
レンタカー1日の最安料金はいくら?
レンタカーを1日利用する場合の最安料金は、どの会社を利用するかで変わってきます。結論からいうと、最安料金でレンタカーを利用したいのであれば、格安レンタカーを選ぶのがおすすめです。
ここでは、大手レンタカー主要5社と、格安レンタカー主要3社での1日分の最安料金を紹介します。
大手レンタカー
まずは大手レンタカー会社の最低料金から見ていきましょう。
大手レンタカー会社は、新車や高年式の車両がレンタルできる点や、店舗のネットワーク、サポート体制が整っている点がメリットです。
1日(24時間のレンタル料金) | |
トヨタレンタカー(C1) | 8,580円(東京料金:10,010円) |
日産レンタカー(P2) | 9,300円 |
ニッポンレンタカー(S-S) | 8,910円 |
オリックスレンタカー(SA) | 9,900円 |
タイムズカーレンタル(C-1) | 2025年10月31日出発分まで:7,700円
2025年11月1日出発分以降:8,855円 |
※すべて税込価格 ※2025年8月現在
大手レンタカー会社での1日分(24時間)の料金相場は8,000〜9,000円程度です。最安料金は2025年10月31日出発分までは7,700円のタイムズカーレンタル。2025年11月1日からは、トヨタレンタカーの8,580円が最安となりますが、トヨタレンタカーでは東京23区と一部エリアで東京料金が適用される点に注意しておきましょう。
レンタカーを利用する際には、基本料金のほかに、保険料やガソリン代、高速料金、駐車場代などが別途加算されることになります。
格安レンタカー
大手レンタカー会社に比べて料金を抑えられるのが格安レンタカーです。車両は中古車が中心となりますが十分な品質を確保しています。
1日(24時間のレンタル料金) | |
業務レンタカー(B-1) | 4,840円 |
ニコニコレンタカー(Sクラス) | 4,950円 |
100円レンタカー(コンパクトAクラス) | 4,800円 |
※すべて税込価格 ※2025年8月現在
このように、大手レンタカー会社の半額程度で借りられるのが大きな魅力です。とにかく安さ優先で選びたいという方や、1日だけだから車種・グレードにはこだわらないという方におすすめです。
【車種クラス別ランキング】レンタカー1日の料金が安いのはどこ?
レンタカーの料金は車種クラス別でも変わります。ここでは、今回紹介した大手レンタカー5社、格安レンタカー3社で、車種クラス別の最安値ランキングを見ていきましょう。
ランキングは格安レンタカーが独占してしまったため、大手であることを優先する方に向け、大手レンタカー会社部門での最安1位の会社も紹介しています。
用途に合わせた車種を最安で借りたい方は、こちらのランキングを参考にしてみてくださいね。
軽自動車
近場の移動やちょっとした買い物に便利な軽自動車。燃費も良いため、ガソリン代を節約したい方にも人気です。
順位 | 会社 | 1日料金 |
1位 | 業務レンタカー(A-1) | 3,300円 |
2位 | 100円レンタカー(軽クラス) | 4,500円 |
3位 | ニコニコレンタカー(Kクラス) | 4,730円 |
※すべて税込価格 ※2025年8月現在
軽自動車の最安ランキング1位は業務レンタカーの3,300円です。業務レンタカーでは、1日での利用だけではなく長期プランもお得に利用できます。例えば、軽自動車の1週間プランは7,700円、1ヶ月プランは26,400円となっています。
また、大手レンタカー5社での最安はニッポンレンタカーの7,590円です。
コンパクトカー
小回りがきき、駐車もしやすいことから、日常的なドライブ感覚で使いたい場合に便利なのがコンパクトカーです。
順位 | 会社 | 1日料金 |
1位 | 100円レンタカー(コンパクトAクラス) | 4,800円 |
2位 | 業務レンタカー(B-1) | 4,840円 |
3位 | ニコニコレンタカー(Sクラス) | 4,950円 |
※すべて税込価格 ※2025年8月現在
コンパクトカーの最安ランキング1位は100円レンタカーです。ただし、コンパクトカーでは大きな価格差はなく、1位と3位の料金差は150円程度です。
大手レンタカー5社での最安料金は、2025年10月31日出発分までは7,700円のタイムズカーレンタルが安く、2025年11月1日からは、トヨタレンタカーの8,580円が最安となります。ただし、トヨタレンタカーでは東京23区と一部エリアで東京料金が適用される点に注意が必要です。
ミニバン
大人数での旅行やアウトドアにも便利なミニバンです。7〜8人乗れる車種が多く、荷物もたっぷり積めるため、家族旅行やグループでの利用にもおすすめできます。
順位 | 会社 | 1日料金 |
1位 | 100円レンタカー(ミニバンクラス) | 9,400円 |
2位 | 業務レンタカー(BOX1) | 10,450円 |
3位 | ニコニコレンタカー(F1クラス) | 12,650円 |
全体での最安ランキング1位は100円レンタカーで、3位のニコニコレンタカーよりも3,000円程度安くなっています。
大手レンタカー5社での最安料金は、2025年10月31日出発分までは19,800円のタイムズカーレンタルで、2025年11月1日からは、トヨタレンタカーの20,900円が最安となります。(ただし、東京料金に注意)
格安レンタカーはなぜ料金が安いのか
格安レンタカーでは、大手と比べて半額近い料金でサービスが提供されています。「なぜ料金にこれほど差が出るのか分からないから不安」という方もいるかも知れませんが、格安レンタカーの料金が安いのには裏付けとなる理由があります。
ここでは、その格安レンタカーが料金が安く抑えられる3つの理由を解説します。
中古車を活用して車のグレードにこだわらない
格安レンタカーでは、新車にこだわらずに中古車が活用されているため、車両の確保に係るコストが削減されています。
中古といっても、しっかり整備されているため走行に問題はありません。新車や高年式車にこだわらず、車を使えれば十分という方にとっては大きなメリットです。
人件費や広告費など無駄なコストをカット
格安レンタカーでは「店舗数を最小限に抑える」「派手な広告を出さない」「スタッフの人数を絞る」など、人件費や宣伝費をコストカットすることによりサービスを格安で提供しています。
店舗数が少ないことにより、乗り捨てなどのサービスには対応できませんが、無駄なコストをカットして値段が抑えられているのは嬉しいですね。
不要なオプションを付けないミニマムなプラン
格安レンタカーでは、基本的に車を借りるだけのシンプルなプランが中心となっており、ミニマムなプランで基本料金が下げられています。大手レンタカーでは、カーナビやチャイルドシートが標準装備されるなど、オプションが充実していますが、その分料金も高くなります。
格安レンタカーでは、必要なオプションだけを追加で選べる仕組みですので、本当に必要なサービスを無駄なく利用することができます。
大手レンタカー会社を利用するメリット
料金だけで比較するなら格安レンタカーの一択ですが、大手レンタカー会社には値段以上の安心感があるのがメリットです。
ここでは、多少値段が高くても、大手レンタカー会社を利用したくなる、具体的なメリットを解説します。
新車や高年式車で快適に使える
大手レンタカー会社では、新車や高年式の車両が豊富に揃えられています。
特に、トヨタレンタカーや日産レンタカーなど、ディーラー直営のレンタカー会社では、そのメーカーの車両が十分に在庫されている点がメリットです。
「せっかくレンタルするなら綺麗で新しい車種を」と考える方には、大手レンタカーをおすすめします。
全国に店舗ネットワークがあるから乗り捨てなども便利
大手レンタカー会社では、全国に店舗のネットワークが展開されており、駅や空港の近くの店舗などで便利に利用することができます。
また、行きは車を使いたいけど、帰りは飛行機か新幹線で帰りたいなど、借りた店舗とは別の店舗に車両を返却する乗り捨てサービスを利用できる点も大手レンタカー会社ならではのメリットです。
▶乗り捨てが安いレンタカー会社は? ワンウェイ利用できるレンタカー会社と安く利用する方法を伝授
法人契約などもありビジネス利用にも便利
大手レンタカー会社では、法人向けの契約や割引制度も整っており、会社での出張などのビジネス利用にもおすすめです。会員向けには、割引やポイント還元なども充実しているため、頻繁にレンタカーを利用する方なら、お得に利用できる場合があります。
なお、業務レンタカーも法人向けに車両を提供しており、金額は個人も法人も同じです。カーリースなどと比べてもお得に車を利用・維持できます。
▶レンタカーは法人契約できる!メリット・個人利用との違い・比較のコツを伝授
レンタカーの利用が1日でも保険に入るべき?
レンタカーには、あらかじめ自動車保険がかけられています。ンタカーで事故を起こした場合は、そちらの保険が適用されます。
ただ、だからといって事故を起こしても負担金がゼロになるわけではありません。レンタカーの自動車保険には免責金額が設定されており、免責金額を自己負担することで保険を利用できます。
具体的な例として、業務レンタカーの自動車保険の補償内容と、免責金額は次の通りです。
保険内容 | 補償内容 | 1事故免責・賠償額(お客様のご負担) |
対人賠償保険 | 無制限 | 1事故につき:55,000円 |
対物賠償保険 | 無制限 | |
人身傷害保険 | 同乗者お1人につき3,000万円 | |
車両保険 | 未加入 | 自走して返却予定営業所に返却された場合:55,000円
2事故目以降の場合:修理代全額 上記以外の場合:110,000円 |
※すべて税込価格 ※2025年8月現在
つまり、レンタカーを利用する際に保険に加入する必要はありませんが、保険を利用する際には約5万円(車両保険の場合は最大10万円程度)の自己負担が発生するということです。
「万が一のことを考えると不安……」と感じる方は「事故免責補償制度」の加入を検討してみましょう。事故免責補償制度に加入することにより、万が一の事故の際に保険を利用する場合の免責金額の支払いが免除されますので、安心してレンタカーを利用することができます。
▶︎レンタカーの保険に入ってない?免責補償は?料金はいくら?
1日利用で基本料金以外に必要な7つの費用
レンタカーは、基本料金以外にも次のような料金が発生する場合があります。
・オプション料金
・事故免責補償制度
・乗捨料金(ワンウェイサービス)
・延長料金
・深夜貸出手数料
・中途解約手数料
ガソリン料金以外は選択しなければ発生しないものですので、それぞれ必要かどうかあらかじめ考えておく必要があるでしょう。
とくに任意保険の加入は強くおすすめします。慣れない車では事故率もあがりますので、「車両・対物事故免責額補償制度(CDW)」へ加入しておくと安心でしょう。
1.ガソリン代
レンタカーでは、ガソリン料金は完全に実費です。1日の使用であればガソリン代は3,000~5,000円と予想されます。
なお、ガソリンは出発時点では満タンに給油されておりそのまま使用できますが、使用途中で減ってきた場合は自身で給油をします。
また、返却直前には指定の(レンタカー店舗近くの)ガソリンスタンドで給油をしてから、返却をするのが一般的なルールです。
店舗側が満タンを確認するには、給油の際のレシートが必要となりますので、捨てずにとっておきましょう。諸事情により満タン返却ができない場合は、走行距離に応じてガソリン料金を計算することもあります。
2.オプション料金
レンタカーは基本料金以外に、必要に応じて下記のような設備を付けるためのオプション料金が発生する場合があります。
オプションは店舗によって設備在庫数が異なりますので、予約の際にあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
オプション | 料金(1日or1貸出あたり) |
カーナビゲーション | 無料(標準装備)~2,000円 |
ETC | 約300円 |
ドライブレコーダー | 約300円 |
チャイルドシート | 約500~1,000円 |
スタッドレスタイヤ | 約2,000円 |
タイヤチェーン | 約1,500~3,000円 |
スキーキャリア | 約1,000~2,000円 |
4WD(四輪駆動) | 約1,500~3,000円 |
カーナビ・スタッドレスタイヤ(冬季)は標準装備となっている場合もあります。比較の際は、各社ホームページまたはお電話にてご確認ください。
3.事故免責補償制度
レンタカーにはあらかじめ自動車保険が付帯しますが、自動車保険を利用する場合には免責金額の支払いが必要です。事故免責補償制度に加入することで、保険利用時の免責金額の支払いが免除されます。
ただし、レンタカー会社の営業補償にあたる「ノンオペレーションチャージ(NOC)」と事故免責補償制度は別ですので、事故免責補償制度に加入している場合でもNOCの支払いは免除されない場合があります。
▶レンタカーの免責補償には入るべきか? 保険・免責・NOCの違いとは
4.乗り捨て料金(ワンウェイサービス)
乗り捨て(ワンウェイサービス)とは、レンタカーを借りた店舗とは別の店舗へ返却ができるサービスです。
空港までの足として、引っ越し用の車として片道だけ使いたいときなど。いろいろな場面で便利なサービスでしょう。
乗り捨て料金はレンタカー会社や距離によって異なりますが、短距離であれば無料である場合も。詳しくはこちらの記事で解説しています。
▶乗り捨てが安いレンタカー会社は? ワンウェイ利用できるレンタカー会社と安く利用する方法を伝授
5.延長料金
返却予定時間に遅れた場合は、延長料金が加算されてしまいます。1時間あたりの値段は割高となっており、800~1,500円程度が相場です。
なお、無断延長利用は契約違反となり、店舗側に損害賠償を求められる場合もありますので、返却予定時間に間に合わないと感じたら、すぐに連絡をするようにしましょう。
とくに日帰り旅行では、1日の中で時間の余裕がなくなりがちです。レンタカーの返却時間には余裕がでるよう計画を立ててくださいね。
6.深夜貸出手数料
深夜貸出手数料は、営業時間外の貸し出しを希望する場合に必要となる料金です。例えば渋滞を避けるために深夜帯の出発で日帰り旅行に行かれるときなどに、加算される可能性がありますね。
値段の相場は1回あたり1,000円程度ですが、店舗によっては無料で行ってくれる場合もあります。レンタカー会社・店舗によっては営業時間外の貸出しができないこともありますので、利用を検討している方は直接店舗へ確認してください。
なお、業務レンタカーでは予約・契約手続きが完了したお客様へ、事前に車のキーをお渡しするサービスを用意しています。24時間いつでも出発・返却が可能ですので、ぜひご利用ください。
▶【24時間営業のレンタカー会社】営業時間外利用の可否と料金を徹底比較!
7.中途解約手数料
契約期間より早く返却する場合は、未利用期間分の料金の一部が返金される場合があります。
ただし、返金額からは中途解約手数料が差し引かれるため、実質のところは未利用期間分の約半額が返金されると考えてください。
▶レンタカーのキャンセル料はいつからかかる?料金・手続きの方法を徹底解説
格安料金で1日レンタカーを借りる「+α」のコツ
レンタカーを安く借りるには、やはり基本料金などを各社で比較するのが第一です。加えて、以下のようなサービスや借り方も検討してみましょう。
・期間限定のキャンペーン・クーポン
・早割
・繁忙期を避ける
・電車や飛行機とのセット割引
・インターネット予約
・クレジットカード決済
・その他(新規割、おまとめ割、延長割、GOLD免許割)
このように、レンタカーを安く借りるためのコツはたくさんあります。うまく活用してお得に利用したいですね。
1日の料金で選ぶなら格安レンタカー!安心感重視なら大手レンタカー会社も
レンタカーを1日借りる場合の料金は大手レンタカー会社と格安レンタカーで大きく変わります。最安でレンタカーを利用したい場合、大手レンタカー会社の半額程度で利用できる格安レンタカーがおすすめです。ただし、レンタカーを利用する際には、免責補償やオプション、ガソリン代など、レンタカーの利用料金以外の費用が掛かってくる点にも注意しておきましょう。
全車ETC付き。1週間・1ヶ月単位なら中長期レンタルがお得。1日あたり800円から!Webで実際のレンタカーの写真や走行距離を確認でき、待ち時間ゼロで24時間いつでも予約可能です。もちろん1日単位のレンタルも大歓迎!大阪・東京・兵庫に店舗を構える「業務レンタカー」の魅力は、圧倒的な安さにあります。ぜひ大手レンタカー店と比較してください。
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田川 英紀

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